あずきまめ

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最近の記事

舞台 星列車で行こう

京都南座で舞台「星列車で行こう」を観劇してきました。 舞台は年に1度は観に行くのですが、坂東玉三郎さんの舞台は初めてのことです。 そして今回、春に中学生になった息子を連れて行きました。 息子を連れて行ったのには理由があります。 星列車で行こうの公式HPにて見どころがこんな風に書かれていたからです。 幼いころからずっと同じ夢を見ている息子も中学生になりました。 夢に向かって更なるチャレンジをしたい!と本人が願ったため中学からはレベルの高い環境で夢を現実にするために頑張って

    • 映画「正欲」

      朝井リョウさんの原作小説が好きだったので、公開を今か今かと楽しみにしていました。 最近「本と映画ってやっぱり本の方が面白い?」と聞かれたことがあったのですが、この質問に対するアンサーは「モノによる」です。 ただ「正欲」の場合は、原作小説が面白すぎて自分の中で期待値が上がりすぎていたのと、結末を知っている故の見方が悪かったのか正直なところ小説を越える映画ではありませんでした。 そして「正欲」に関しては、原作未読のまま映画を鑑賞できていたらより楽しめたんだろうなぁと思いまし

      • 映画「福田村事件」

        「なんでこんなに泣いているのだろう。」と泣きながら劇場を後にした。 自分でもびっくりするほど泣いていたが、感動したとか悲しいという涙ではなかった。今まで流したことのないような種類の涙で、漫画「チ。」を読んだときに感じたものと近かったように思う。 簡単で近い言葉で言うならば「絶望」。 story 本作品は100年前の日本で実際に起こった事件を元にしたフィクション映画であるが、ドキュメンタリーを得意とする森達也監督が撮っている。 書きたいことが多すぎる上にまだ頭の整理も追

        • 映画「月」

          目を逸らすことは許されないと思った。どう感じ、どう考えを持つのか問われていると思った。 陰鬱な雰囲気、残虐なシーン。何度も席を立ちたいと思ったけれど、目を逸らすな!と訴えかけてくるパワーのある作品だった。 鑑賞中は正直観なければよかったと思っていた。 しかし、観賞後の今は本当に観てよかったと思っている。 鑑賞直後はまだ鑑賞中の気持ちを引きずっていたように思う。衝撃がすごすぎて、何を訴えてきているのかイマイチわからず、咀嚼に時間がかかった。 ようやく頭が整理されてきたの

        舞台 星列車で行こう

          映画「怪物」※ネタバレ含

          自分の素直な感想文を書きたいと思った。偏見かもしれないし、全然的外れな考察かもしれないが、自分が鑑賞して思ったこと感じたことを素直に書いてみたい。 まず、物語の結末としての私の考察はバッドエンドだった。けれども鑑賞後の私の心は温かく穏やかだった。その理由を書いていきたい。 「誰かにしか手に入らないものは幸せとは言わない。そんなものはしょうもない。誰にでも手に入るものが幸せ。」 これは三部で、校長先生が湊に伝えた言葉だ。私はこの言葉を聞いたとき、意味深で大切な言葉なのだろ

          映画「怪物」※ネタバレ含

          映画「前科者」

          映画館を出ても涙が止まらなかった。 余韻が消えないそんな映画を久しぶりに観たなぁと思う。 「前科者」 阿川佳代(有村架純)は保護観察中の元受刑者の更生を助ける国家公務員「保護司」の仕事をしている。そんな佳代と保護観察中の元受刑者たちとの交流を描く本作。心に何かを隠しながら犯罪に手を染めてしまう者、そして保護司の佳代自身の抱えているもの。そんな様々なものが混ざり合いながらドラマを織りなす。 服役から戻ってきた元受刑者に「まずは、おかえりなさいと言ってあげたいんです。」と

          映画「前科者」

          知識0の私が劇場版呪術廻戦を観まして

          「呪術廻戦の2回目に行くんだけど一緒に観に行かない?」 そう友人に誘われて私は劇場に足を運んだ。 お気づきの人がいるかもしれないし、いないかもしれないがこの友人である。 私はアニメの1話を見たが興味が持てず、知識ゼロ。映画も観る気など全くなかった。 しかし「彼女のおススメ」は私に二つ返事をさせるほどの効果がある。 楽しめるものだと確信を胸に劇場へ向かった。結果、想像以上だった。 (ここから先は、ネタバレを含んでいるのか、いないのかもわからないので、その点ご了承くださ

          知識0の私が劇場版呪術廻戦を観まして

          Netflix映画「彼女」※ネタバレ含

          私のnoteに辿り着いて頂きありがとうございます。私の人生を変えた映画「彼女」について、私の感じた衝撃をメインに書いていこうと思います。 あらすじ等はきっと頼りないですが、ネタバレは多く含むと思うので、ネタバレなしにこの映画を観たいと思っている方は、鑑賞後にまた来て頂けると嬉しいです。 みなさんは人生を変えるほどの衝撃を受けた映画はありますか? 私の人生でそのような経験は初めてだったし、こんなにも映画に影響を受けたのは初めてでした。 そしてこの映画を観る前の自分には、

          Netflix映画「彼女」※ネタバレ含

          映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園

          映画クレヨンしんちゃんは義務教育だと思っている。 今年は息子がお友達に誘ってもらったので私もそろそろ卒業かな…。 と、思ったけれど引率という名の大義名分を頂戴して今年も観ました。 結論から先に言わせてもらうと、今年のクレしん… めっちゃいい!!! 私はご多分に漏れずオトナ帝国が大好きで、ロボとーちゃんが大好きですが、この並びに間違いなく入りました。 予告編だけ見ているといつものしんちゃんなのであまり感じませんが、まずミステリーとしても構成が楽しいです。伏線とミスリー

          映画クレヨンしんちゃん 謎メキ!花の天カス学園

          ヤクザと家族 The Family

          「私の3回目に付き合って」 そう友人に誘われて私は劇場に足を運んだ。 正直言ってノーマークの映画だった。「ヤクザ映画」には縁がないのだ。嫌っている訳では全くない。しかし私とは縁遠い。 けれど友人が3回目に行きたがっている。しかも私にも観てほしいと思ってくれている。友人の熱意に興味を持ったのだ。 鑑賞後の今、誘ってくれた友人に感謝している。 物語は簡単に言ってしまうと、ヤクザの栄枯衰退を描いている。抗争シーンもあるし、バイオレンスなシーンも沢山ある。拷問シーンも容赦な

          ヤクザと家族 The Family