見出し画像

茨城・大子町で災害ボランティアをやってみて 【後編】 #07 旅

まずは、諸事情により更新が1週遅れましたことをお詫びいたします。

【前編】では自分の知らなかった災害ボランティアの実態(ほんの僅かな部分)を書きましたが、これだけだとしんみりしてしまうので、今日は私の推しである大子町の魅力を中心に書いていきたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この町に出会ったのは2年前、まちづくりのワークショップがこの町で開かれ、そこに参加したことがきっかけ。周りは私ともう一人が大学生で、その他は大人、しかも泊りがけで参加するというまあまあ破天荒なワークショップでした。この町の人の多くが顔見知りで、なぜか途中で出会った若いにいちゃん軍団に車で乗せられ、一緒に酒を呑み、「都会の人はストレスで押しつぶされるらしいけど、俺らの悩みなんてそもそも地球に比べたら超小せえ」という真理を聞かされたかと思えば、当時の町長がワークショップの懇親会に現れて、子供は医療費も保育費もタダなんだ!と熱く語ってくださったりと、地方出身の私でもかなり衝撃を受けた町でした。たぶん、人生のどこかで住みます。

さて、この町の魅力は文章だけで伝えるのにはやはり限界があり、ここからは写真タイムとさせていただきます。ご了承ください。

画像1

商店街からつながっている神社。ひな祭りの時は奥の階段100段全部が雛壇となるそう。ちなみに段を登りきった高台には小学校があります。エモい。

画像2

画像5

いろんなところにアートがあります。これも町の取り組みの一つ。

画像3

蔵を改修したカフェはめっちゃデザインに力が入っています。

今回2回目の訪問で、このカフェを運営していたり、ゲストハウスも運営し、それから、前回のワークショップのアドバイザーでもあった笠井さんにも再会できました。

画像4

町に移り住んだ方が開いている新しいゲストハウスができ、今回はここでお泊まり。そのオーナーの方にもお話を聞かせていただきました。ゲストハウスなど町のためになる事業には、町から補助金が出されている。NPOは町のために町役場だけでやりきれない物件探しや譲渡の斡旋をすることで、町から収入や事業費をいただき、この町で店を出したい人を募集する。そして、この町に新しい若い人が移り住み事業を始める。町にとっては、若い人が増えると将来的には税収も見込めるし、何より町の維持につながる。

官・民・NPOが全員仲介者!という三方よしの関係ができているからだということがわかりました。これはなかなか見られるものではないと思います。

前編では「高度な自治」と表現しましたが、小さな町の喜びのために、不断の努力がなされていることにとても感動を覚えました。まちが生きているというのは、こういうことなんだと。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

画像6

今回、台風の被害多くの時間が復興に充てられることになりましたが、この町の多くの地域では少しづつ日常を取り戻しつつあるように思い、多かれ少なかれ安心しました。

そして、新たな動きも見られるそうです。

台風の被害によって、今まで有効に活用されてこなかった一部の住宅が手放されることとなり、そこを新しい町の活動に使う動きが出てきているそうです。不動産が新たに動き始めました。

例えば、もともと歯医者の物件は、近々ゲストハウスに生まれ変わり、商店街の中に初めて町の人とゲストが関わる場所ができたり、今回水没の被害に遭ってしまった大子町役場機能の移転のために、建築家が移り住み、まちと繋がった事務所を開くなどの予定があり、まだまだ目が離せません。

ポジティブに見られる転換力を見習いたいです。

少しでも、町の全てが復旧し、日常が取り戻せることを心から願っております。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

週1note、皆様と更新中です。こちらもぜひお願いします。



最後まで、ありがとうございます。糧になります。