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建築士の働き方~(1)残業ゼロを目指す!

 先日、自分の働き方について、2つの記事
「3児子育て中の建築士 私のタイムテーブル」

「子供が産まれて変わった働き方」

を再投稿したところ、「働き方」に関して熱いコメントを、(私にしては)多く頂いた。想定以上の反響でびっくり! 建築士のあたまの中~sawa-architectさんには引用記事まで書いて頂いた。

 「働き方」に関して、みんな、日々苦労したり悩んだりしているのだなと、改めて感じる。これは建築業界に限ったことではないのだろう。
 課題はいろいろあるけれど、私なりにリストアップしてみると、


1.残業・長時間労働
2.家事育児などとの両立
3.効率的に仕事をするには?
4.建築士の報酬をUPするには?

 これを何回かに分けて記事に書いていこうと思う。

1.長時間労働

1ー1.小説『わたし、定時で帰ります。』

 ドラマ化もされた朱野帰子さんの小説『わたし、定時で帰ります。』シリーズのテーマがまさに残業問題で、私はドはまりした。エンタメとしても面白く、毎回一気に読んでしまう。舞台はIT企業だけど、設計事務所にも当てはまるエピソードばかり。上司が情につけこまれ、かなり値切った仕事を短納期で請けてしまったため、課内全員で連日残業するはめになる······、家に居場所が無いのか、仕事が無くても会社にずっと泊まりこんでる社員がいる······うわー、設計事務所でもあるあるやん!
 主人公がどうやって解決していったかは、本を読んでみてください。



1-2.世間の流れは、残業ゼロへ?

 ゼロいうのは言い過ぎかもしれない。ひと昔前までは、定時で帰るのが悪いような雰囲気だった。でも、今では36協定など労基のチェックも厳しく、私がいた小さな設計事務所でも、所長が「残業するな」と口をすっぱくして言っていた。 残業=悪 のような風潮さえある。でも仕事量は減らない。
 大手企業に勤める知り合いに、前に聞いてみた。
「残業するなって言われてるやろうけど、実際どうしてる?」
「建前上は、残業してないことになってるけど、実際はみんな残業してるよ。仕事量は減ってないし。」
「やっぱり、そうか······」
「でも、今はちょっと無理があるけど、大きな流れとしては、いい方向に向かってると思う。仕事しすぎてる人は、メンタルの病気にかかることが多い。1回メンタルやられると、回復するまで時間がかかる。残業は無くしていった方がいいよ。」
 働き過ぎて体や心を壊す人がいるのは、どの業界も一緒なんだな······。でも政府の「働き方改革」のおかげか、社会の流れは変わってきている。aiの活用とか、労働時間を減らすために、それぞれの会社で試行錯誤しているところではないか······と想像する。

次回へつづく


記事は、次回のテーマ「家事育児などとの両立」へ続きます。皆様の職場の「働き方」はどんな感じでしょうか? 反論なども含め、意見や感想を頂けるとありがたいです。


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