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家族って何? vol.16 〜お正月〜

お正月の時期の思い出?

1日は祖父母の家に行って父母と祖父母と私達で気まずく、寿司を食べた思い出が数回あったような気がする。

仲悪いのに体裁考えて形だけの正月をしようとする父母と祖父母。

大して会話もないから一生懸命気を使って話してた記憶が微かにある。


そして、お年玉をもらって帰るという思い出。

父母は帰ってから気を使いまくって疲れた様子でいるのが今でも覚えている。

「そんなに気を使うなら行かなければいいのに」


といつも思ってた。

それでも、1年に一回だけ顔を合わすのが義務だとでも思ってた父に付き合った。



2日は小学校低学年までは動物園にいった。

寒い中行った。

1年に1回の家族で出かける思い出。

毎年同じ場所。

父のせめてもの償いだろう。

でも、その償いがあまりにも義務的な気がした。父は一緒に楽しんだ思い出はない。

写真も撮らずただ一緒にいる。

ただの償い。ただの義務。

それが幼い私にも大きく感じられた。


3日には仕事の準備に出る父と母。

僅かな休み。僅かな家族と過ごす日はあっという間に過ぎていった。


それが正月の思い出。



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