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[Let's try!] 初めてのタコスづくり〜準備編〜


こんにちは、南部くまこです。小説を書いています。

わたしがタコスに興味を持ったのは、仲良しの中医薬膳師・長岡桃白センセイと会食の夜に、いきなり「タコスが食べたい」と告げられたことからでした。

正直それまでタコスに魅力を感じたことはなく、「えー、夜ごはんにタコス?」「中華食べよって言ってたじゃん」といった不満が胸に去来しましたが、これまで決定権が譲られたことはありません。

「いいからついてきなさい」と言われるままにおとなしく連れられて行ったのが、都立大学のメキシコ料理店 Modern Mexican Cosi Cosi (コジコジ)でした。

予約はなかったのですが運良く入店でき、出てきたタコスにわたしはびっくりしたのです。

「なにこれ、おいしい…!」と。

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( 桃 -白)<ここのタコス美味しいよね。ランチでも出してくれたらもっと来るんだけど、ランチは石窯オムレツみたいなメニューでさぁ〜……ウダウダ

(;くДま)<いやいや、それよりこれは何? わたしが知ってるタコスじゃないんだけど。

( 桃 -白)<それはあなたが米国風のタコスしか知らないからじゃないの? メキシコのタコスはこうなんじゃない?

なにーー!!! わたしを無知蒙昧だと言ったなーーー!?!? ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!

しかし桃白センセのいう通り、わたしはそうとは知らずにパリパリのシェルにひき肉とチーズとレタスがたっぷり挟まった米国風のタコスしか食べたことがなかったのです。タコベルとかのあれです。

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調べてみると、それはテクスメクス(Tex-Mex)と呼ばれるテキサス州周辺で発達した米国風のメキシコ料理でした。

タコス発祥の地はメキシコですが、それが米国テキサスでアレンジされ、世界に広がったという歴史があるらしいのです。

つまり、鮨とカリフォルニアロールのようなものですね。

カリフォルニアロールがおいしくないわけではないけれど、わたしはどうやらタコスに関しては鮨(本場の味)が好きと、そういうことがわかったわけです。

その理由は、まずトルティーヤにありました。

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トルティーヤには、「コーントルティーヤ」「フラワー(小麦粉)トルティーヤ」があり、とうもろこしの一大産地であるメキシコではコーントルティーヤが使われています。

一方、アメリカでは小麦のほうが手に入りやすかったのでしょうね。フラワートルティーヤが一般的で、ブリトーなどの料理にも発展していきます。フラワートルティーヤのほうがパンに近い味わいで馴染みやすく、だからこそ世界にその人気が広がったのでしょう。

ですが、わたしは断然、香ばしくて素朴な味がするコーントルティーヤが好みでした。

そこにサルサメキシカーナの酸味と、ハラペーニョの辛味、コリアンダー(香草・パクチーですね)の香りが加わると、えも言われぬ爽やかでエキゾチックな味になるのです。

いわゆる日本食にはない感覚なので、「なにこれ!」と驚いたのですね。

わたしはさっそく自宅でも本場のタコスを楽しみたいと考え、コーントルティーヤを探す旅が始まりました。

ところが……


(;くДま)<ない!!!

( 桃 -白)<ないわねー。

(;くДま)<ネットには、カルディに冷凍のコーントルティーヤがあるって書いてあったんだけど!

( 桃 -白)<ないわねー。くまこさんしか欲しがってないんじゃない?

(+くДま)<ムキー!!


カッとなって買ってしまいました。トルティーヤプレス

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正直メキシコでは9ドルくらいでスーパーに売られていたりするものらしく、Amazonでもアルミ製であれば 2,000〜3,000円くらいで買えたりするのですが、なんでも形からはいるくま公、プロ仕様のVICTORIA社製トルティーヤプレス10インチ、1万2,650円なりをポチしてしまいました。


(*く▽ま)<トルティーヤは生地を均一に薄く伸ばすことが大事なんだって! 安いプレス機は品質に当たり外れがあって均一に伸ばせなかったりするらしいから!

( 桃 -白)<フーン

(*く▽ま)<8インチにしようか10インチにしようか迷ったんだけど、大は小を兼ねるかなと思って!

( 桃 -白)<イインジャナイ

(*く▽ま)<あとは、とうもろこし粉を探さなきゃなんだけど、富澤商店とかにあるかなぁ?

( 桃 -白)<待て。

(*く▽ま)<へ?

( 桃 -白)<おぬし、いわゆるとうもろこし粉と、トルティーヤに使う「マサ」は違うのだぞ。

(*く▽ま)<ソウナノ?

( 桃 -白)<そして、とうもろこし製品は遺伝子組み換えの作物を使っているケースもあるので気をつけなければなりません。私が探してあげましょう。

(*く▽ま)<ア、ヨロシクオネガイシマス


さすが薬膳師の桃白センセイ、素材選びに妥協がありません。

そして、選んでくれたのがこちら。

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ネットで購入、1kg1,000円前後+送料だったそうです。

その数日後、コーントルティーヤもマサもナショナル麻布(広尾)やキョウダイマーケット(五反田)に売ってるとわかったのですが後の祭り。

とにかくコーントルティーヤをつくれる算段が整ったからつくるしかない!

Let's タコスパーティー!

しかし、そのようなときに限って仕事が山積しています。


(*T ▽T)<とりあえずハラペーニョ見つけたから、ハラペーニョピクルスつくっとくわ。

( 桃 -白)<イインジャナイ

(*T ▽T)<ちゃんと有機ショップで買ったよ。

( 桃 -白)<エライジャナイ

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↓こちらのサイトのレシピを参考にしました。

プロレシピブログ SOUの作り方 ハラペーニョのピクルス

他のレシピもいろいろ見たけど、だいたい同じかな。

水、ビネガー、砂糖、塩、にんにく、オレガノ(乾燥)を揃えれば、つくるのは簡単です。わたしはたまたま冷蔵庫にあったアップルビネガーを使いましたが、おいしくできましたよ。


つくってみた編に続く……(のんびりお待ちください)


↓ゆかいな桃白センセ(監修)とのコンビで、こういうの書いてます。薬膳に興味のある方はぜひ。







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