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「書くことが苦手」と思っている人に、伝えたいこと

ライターの私は、自称“文章が苦手”な人から、「どうやったら文章がうまくなりますか」とよく聞かれます。

そもそも、自称“文章が苦手”な人が多いのは、学校の作文とか読書感想文のせいだと思っています。あれはとても乱暴な課題だと思う。文章の楽しさも、コツも教えることなく、「原稿用紙3枚であなたの考えをまとめなさい」とか言われるわけで。

そもそも、与えられるテーマが「運動会について」「戦争について」「いじめについて」だったりして、つまらないし、重いし、良い子であれというプレッシャーがすごくて、文章どころではない。
運動会はがんばって練習して、友達の応援もして、感動しないといけない。戦争は、決して繰り返してはいけないと思わないといけない。
いじめは、悪いことだし、見つけたら注意しないといけない…。

子供は本心とは関係なく、求められていることを書く。とても表面的な文章で、楽しいわけがないですよね。

私は、新聞などに小学生の作文優秀賞が載っていると、ついサラッと目を通しますが、途中で読むのが辛くなることも。良い子すぎて、文章がきれいすぎて。「小学生なのにすごいね!立派!」とは思うけれど、器用なだけの文章は、大人になってからはあまり通用しないと思う。

昨年、知人の子の読書感想文のサポートをしました。「賞を目指す必要はないと思う」と言いつつ、私の息子は、小学生の時に俳句賞を数回(NHK俳句大賞含む)、読書感想文の銀賞も取った。

私が息子にアドバイスをしたのは、子どもに「ボク、文章が得意かも」と思わせる効果はあるかもしれないと思ったから(そのために、決して文章そのものの答えはあげない)。
この経験で、私も、少しアドバイスをすれば、賞にカスることは難しくないのだと知ったけれど、それだけのこと。

いずれにしても、表現したいことがあって、楽しくて楽しくて、自由に文章を書き続ける子には、かなわない。

話を戻すと、昨日は、自称“文章が苦手”な人「起承転結とか考えますか?」と聞かれました。考えません。2000字、3000字の文章でも。

書いたものが結果的に起承転結型やPREP型(結論→理由→具体例→結論)になっていることはあります。最初に型を考えないのは、面倒だしつまらないから…。

日本の国語の授業では、必ず出てくる「起承転結」。起承転結になっていないとダメ、句読点が間違っているとダメ、文頭は一マス下げないとダメ、「。」は冒頭ではダメ…。読みやすいためのルールも大事だけれど、減点を恐れて書いた文章は、読み手をワクワクさせないよね。

みなさんも、SNSやブログで発信するときは、もういい加減、忘れていいと思います。まず、楽しく書こ!

ここまでの私の文章を読んでもらったらわかると思いますが、私も、このnoteは、プライベートの遊びと位置付けているので、いつも以上に、思いつくまま書いています。

ただ、プロのライターとして文章を書くときは、もう少し構成など考えていると思います。求められているものが違いので。

今日伝えたかったのは、かつて学校の作文が苦手だった人も、書いたものが評価されなかった人も、「書くことが苦手」と思わなくていいですよ、ということ。

それでも、もし、
・「あなたの書いてること、全然意味がわからない」と言われるレベルで困っている
・今、文章を楽しく書いていて、もっと読みやすくブラッシュアップしたい
・プロのライターになりたい
のなら、文章本を読むよりも、効率的な方法があります。それは、わくわく楽しく書いた後で、適切な人に添削を受けること。

その根拠については、また改めて。

インタビュア&ライターなまず美紀でした。


最後までお読みいただき、ありがとうございます✨💕