手品×バンド


周りにいた女子たちは、歌い終わったら、舞台に立っていた人たちをかっこいいと言っていた。

私は歌に興味ないけれど、あの距離で歌われたら確かにかっこいいのかもしれない。

身近に歌う人がいなかったので、あまり感じなかったけれど、歌もいいのかもしれない。

デュエットを見てて感じたのだけれど、歌ってる相方を見て、もう一方が楽しそうにしてるの感じが良くてすきだ。リズムをとっていたり、手拍子をしながら口遊んでいたり、お客さんに笑顔を振りまいていたり、演者1人ではなかなか出来ない雰囲気作りだなと思った。
1年くらい前に仲が悪いんだろうなと伝わってくるような2人組のおじさんジャグラーを寄席で見た。息が合ってないし、投げるタイミングが微妙にズレちゃってお互いにほしくないタイミングでボールやハンドスティックが飛んできたりしてて、ぎすぎすしてた。体から「おめぇ、なんで今のタイミングで投げてんだよ」という雰囲気が醸し出されててが感じが悪かったのを覚えている。

だからこそ、お互いの信頼関係とかリスペクトしてるのとかがお客さんに伝わるといいなと改めて感じた。

あと、手品だと他が動くと現象点がぶれるけど、複数人で作っていく舞台ならわらわら動いてる方がいいのかもしれない。サーカスとかそうなのかも。あぁ、イリュージョンがそれに近いかもしれない。ミスディレクションかけ放題じゃないか。

カメラマンがレンズ覗きながらとても楽しそうな表情をしていて、いいなと思った。

手品をし終わった後に、歌い手さんが近寄ってきてくれて色々感想を言われた。その中に「人を楽しませるって点では同じですね」という言葉があり、多分その人には何気ない一言なんだろうけれど、手品を「人を楽しませる」1つの芸として捉えてくれたことが伝わってきて嬉しかった。あなたの少ししゃがれた低音ボイス、リハーサルの時からすきでした。本番もかっこよかったです。長髪も中折れ帽もお似合いでした。ぜひうちのお店に出演してくださいって感じだった。


バンドの人たちとは初めてご一緒させて頂いたけれど、いい経験になった。

お声がけしてくださった伸さんに、改めて御礼申し上げます。


2020.01.12

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