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見間違いじゃなかった、制限速度って変わるんだ

月に数回くらいの頻度で使う道がある。
その道は基本的には速度制限なし、つまりは60km/hである。
ところが、ある交差点を越えると40km/hに変わる。
そして数百メートル先の交差点を過ぎるとまた60km/hに戻る。

別におかしなことではないだろう。
そりゃあ、同じ道であっても区間によっては制限速度も変わるだろうさ。

しかし、初めて通った時からどこか違和感を感じていた。
その区間は決して車通りは多くないが、道幅は狭くもない。
また、周りに民家や学校などもなさそうである。
なのにその区間だけ40km/hの速度制限が課される。

なぜこの区間だけ速度制限がかかるのだろう。
正直、制限が必要なようには見受けられない。
それが率直な感想である。

それでも、ちゃんと速度制限の標識も立ててあるし、
素人にはわからない理由があるのだろう。
一応、従順に制限速度を守っていた。
(周りの車は明らかにオープンなスピードで走っているが)

しかし、だ。

この前、いつものようにその道を使った。
そして例の区間に入った時である。
何か違和感を感じた。

あれ?今、40km/h制限の標識あった?
気のせいだろうか、赤線で縁取られた40と記してあるあの標識、
今回はなかった気がする。

いやぁ、まさかね。
きっと見間違い、見過ごしただけだって。
そんな、制限速度なんて変わったりしないっしょ。
そう思うことにした。

そして数日後、再びその道を通ることがあった。

まさか標識がなくなってはいまいな、と思いつつも、
今回は注意して例の区間に入った。
すると…

ない!やっぱり標識がなくなっている!

数日前の違和感は決して間違いではなかった。
確かに速度制限の標識はなくなっていたのである。
正確に言うと、標識の丸い看板だけ撤去されており、
それが取り付けてある支柱だけは残っていた。
帰りに確認すると、対向車線側の標識もなくなっていた。

なくなった原因はなんだろう。
気になってしまうのが自分の性である。
そこで、何かヒントがないかと探してみることにした。
すると、Googleマップのストリートビューにそのヒントがあった。

Googleマップのストリートビューは過去の景観も見れるのだが、
ある時を境にその区間が広く整備されていた。
つまり、以前は40km/h制限も頷ける狭い道だったのである。

なるほど、
以前の狭かった頃の名残がようやく撤去されたのか。

ちなみに、その区間の最初には幅員減少の標識もある。
道が狭くなっていないのになんであるんだろうと思っていたが、
これも当時の名残なのだろう。
制限速度同様、これもいずれ撤去されると見た。

なんだろう、
道路が生まれ変わっていく過程を見たような気分。
そりゃあ、道路だって普遍ではないよな。

時代が変われば、道だって変わる。
でも、道は変わっても安全運転の心は変えてはいけない。

最後に良いこと言うなぁ、自分。


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