妖怪：店休男

雨男という不名誉な称号がある。
イベント事で何かと天気が雨になる性質。
何とも迷惑な称号である。
しかし残念ながら自分もその気質がある。

このような不名誉な称号が自分にはもう一つあった。
多分それに名前はついていないと思う。
しいて名付けるなら「店休男」だろうか。

果たしてどんな性質かというと、
訪れようとした店が休みであることが多い。
それだけだが、何と悲しい性質だろうか。

いざお店に行ってみると、
「定休日：○曜日」の看板が出ている。
このパターンに関しては、
予め調べておけば現地でガッカリすることはないだろう。

ではこのパターンはどうだろうか。
「本日臨時休業」
これも予め調べることもできなくはない。
しかし、現地にいかないとわからないことも少なくない。

これは結構絶望する。
せっかくここまで来たのに。
よりによって今日休みなのか。

誰が悪いわけでもないが、
どうしてもやるせない気持ちになる。

そして自分の場合、
1日の間にそれが複数回発生することがある。

自分が何をしたって言うんだ！
こんな仕打ちはないよ！
思わずそう叫びたくなる。

きっとそのお店を訪れるのはそのタイミングではない。
そういう思し召しなのだろう。
そう自分に言い聞かせるしかない。

次こそは必ず入店してやる。
あまり聞いたことのないモチベーションだが、
そう思わないとやっていられない。