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物持ちだけは自慢かも

あなたの自慢は何ですか?

あまり聞かれることはないかもしれないが、
聞かれたら答えに困る質問である。

自信を持って言える自慢なんてない。

運動神経も良くない。
頭がいい訳でもない。
何か特技を持っていることもない。

これと言って自慢なんてない。

自慢がないのが自慢です。

なんて、
捻くれた回答もできなくはないが、
イマイチ面白味に欠けるだろう。

そこで、
何か自慢になるものがないか探した。
自分にできることがないかと。

そしたら意外なものがあった。

でもそれは想像していた自慢とは毛色が違った。

自慢というと、
運動ができる、勉強ができる、こんな特技ができる
という風なイメージがあった。

これらに共通するのは、
〇〇できるということである。

そう、
何かをやろうと思って、
それを実際に達成できることである。

上手く言語化できないが、
目的に向かって能動的に何かをできる能力。
それを自慢だと思っていた。

しかし、
今回見つけた自分の自慢は能動的な能力ではない。

物持ちの良さである。

スニーカーは毎日履く割には4~5年持ったり。

高校生の時に買ったコートは
大学院博士課程を卒業するまでの10年間、
毎シーズン毎日のように着た。

携帯の持ちもいいかもしれない。

初めて持ったスマホiPhone4Sなんかは、
なんだかんだで8年間も使った。

買い換える頃には、
周りの人のiPhoneは10とか11になってるし。
自分だけ3G回線だし。
LINEは起動に数分掛かったりすることもあるし。

でも、
使えていたから使っていた。

このiPhone4Sの物持ちエピソードは、
よく言いふらしていた気がする。

しかしながら、
こうして同じものを長年使うのは能動的じゃない。

少しでも長く使ってやろうとか、
大切に使っているという感じではない。

なんとなく使っていたら、
それだけの年月がいつの間にか経っているのである。

つまり、
気がついたら勝手に物持ちがいいのである。

意図せずとも物持ちがいい、
これは立派な自慢と言えるのではなかろうか。

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