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とどのつまり、久しぶりの読書が楽しいって話

そうだ、思い出した。
お金をかけずして楽しめて、知識もつけられる方法を。


大学生の時はよく本を読んでいた。
本と言っても小説ではなかった。
自己啓発本の類でもなかった。
自分が好んで読んでいたのは新書。
若干縦長サイズのあれである。

新書というと馴染みがない人もいるかもしれないが、
ジャンルは様々ある。

生物学、物理学および化学のような理系なものから、
文学、哲学および言語学などの文系なものもある。
さらには、このような学問チックなものだけでなく、
エンタメや雑学のような砕けた内容のものもある。

ジャンルこそたくさんあれど、
基本的な方針は入門書。
難しく書いてあるようだが初心者向け。
だから専門書を読むよりはとっつき易い。
(だけどやっぱり専門外は難しい)

学生の頃はこんな多様な新書を読み漁っていた。
自分は生物学寄りの人間だから生物学な内容を中心だったが、
それ以外の分野もつまんでいた。
他分野の内容こそ面白いまであった。

週1冊くらいのペースだっただろうか。
研究の合間や寝る前などに読んでいた記憶がある。
しかし、自分で買った本はほとんどなかった。
全て図書館で借りたものである。

大学にはそれなりの図書館があったため、
本に困ることはなかった。
それが無料で借りられる。
当時はあまり考えたことはなかったが、
なんて幸せなことなんだろうか。

1冊1000円としてもそれを数十冊読買えば数万円。
数百冊買ったら数十万円にもなる。
それが図書館を利用すれば無料。
なんとも有難いサービスである。
使わない手はない。

あれから数年。
大学は卒業し、本を読む機会はめっきり減ってしまった。
しかし、最近また本を読みたい気持ちに駆られた。
休職期間中ということもあり、時間を持て余しているのだ。
現代社会では、暇さえあればスマホを触ることも多い。
実際、家にいる時間でスマホを触る時間がどれくらいあるだろう。
確認しなくとも結果は見えている。

だったらこの時間を読書に置き換えてみようと。
SNSを見るなら本を読んだ方が罪悪感も少ないし、
得られることもあるだろう。

そう思い、地域の図書館に行ってみた。
最寄りの図書館は決して大きいとは言えなかったが、
確かに本はある。
ざっとラインナップを見て周り、あとは直感で数冊を借りた。

それからちょこちょこ読んでいるが、
やはり本を読むのは楽しい。
自分の知らない世界を垣間見ることができる。
知識がついて賢くなった気がする。
人の文章を知ることができる。

いまや動画というコンテンツが勢力を拡大している世の中。
しかし、本というアナログなコンテンツもやっぱり面白い。

本は自分のテンポ感で読み進められる。
一つ一つの文章の意味を噛み砕きつつ、
自分の中に落とし込んでいく。
わからなければすぐに視線を戻せばいい。

これが正しい表現かはわからないが、
動画は作成者側に主導権を握られている感覚だが、
本は読む側が主導権を握っている感覚である。
うーん、違うかもしれない。

ともかく、本は楽しいということである。
変にカッコイイことを言おうとしたのが間違いだった。

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