「なぜつらいのかわからないけどつらい」心の整理の仕方
今年から高校生になった娘。
まだ1週間少しの高校生活ですが、新しい環境と人間関係に疲れてすでにヘトヘトです。
そして、娘が「何がつらいのかわからないんだけどつらい…」と言うことが増えました。
娘
「友だちも少しずつできてきたし、勉強もまだついていけないわけでもない。入りたい学校に入ったのにと思うけど…何がつらいかわからないけど…心がつらい」
わたし
「いいんだよ、つらいものはつらいんだから」
明確な理由がないときの心のつらさ、は実はとても厄介なのではないかと思います。
でも、だからこそ、なぜつらいのかにあえて意識を向けないことも、乗り切るコツだと思います。つらい理由を追求しすぎないこと。
それよりも、「自分が何をしているときに少しでも心が明るくなるか」を見つけた方が心が回復して、そのつらさに立ち向かえるようになることも多いような気がします。
そのためには、本当にささいなこと…「あとであのおやつを食べよう」とか、「好きな音楽を聞こう」「マンガを読もう」とか、自分がやれば必ず叶うこと、をたくさん考えてみます。
そして、その中からできることをいくつかやってみることが大事。どれが今の心を元気にしてくれるかは、そのとき次第だからです。
たとえば、泣いている赤ちゃんをあやすときに、おもちゃを渡してみたり、抱っこしてみたり、いないいないばぁをしてみたり…といろいろ試してみるように、ひたすら自分に対して「これは?」「これだとどう?(元気になる?)」と聞きながら機嫌をとるようなイメージです。
そして、自分の心をつらくしている原因について、自分の努力でどうにかなることと、ならないことを分類しておくだけでも少しだけ楽になるような気がします。
娘の場合は、
・課題が多い→やれば終わる
・テストが不安→できる限り勉強して、一度受けてみて感触をつかめばいい
・友だちができるか不安→少しずつ関わる友だちを増やす、話しかけてみる
これらのつらさについては、ある程度自分がやれることがわかって、少し心が楽になってきたようです。
娘
「それでもまだ、心につらさがある」
わたし
「どうにもならないつらさは、とりあえず放っておくのも手だよ」
わたしは、少し先に気が重い予定があったら「これについては何時までは忘れておく」と決めるようにしています。
たとえば月曜日の仕事が少し憂鬱だったら、「(日曜日の夜)サザエさんが終わる時間まではそのことを考えない!」というように。
心の中にある、謎の心のつらさと向き合いすぎないこと。
そして、つらさを感じる時間を少しずつ短くしていくための努力をする、それだけでもう十分ではないかと思うのです。
心はそんなに簡単に強くはならないから。
そして、楽しみにできることを少し先に置いておいて、「その日までは頑張ってみよう」と目指して進んでいく。
「なんとか今日を乗り切ったな」と思いながら、また少し先に楽しみを置いて、また進む。
それを繰り返しながら、少しずつ少しずつ飛距離を伸ばしていく、それが生きていくためのコツのようなものかもしれない、と最近は思っています。