「子どもがいるように見えない」は、ほめ言葉?
娘を産んでから、何度か、
「お子さんがいるように見えないですね」
と同僚などから言われたことがあります。
うれしいような、なんだかモヤモヤするような…?
わたしにとってはそういう言葉です。
だって、その反対の、
「子どもがいるように見える人」
ってどういう人なのでしょうか…?
わたしはこれまで誰を見ても、その人が子連れでない限り、
「この人は子どもがいるんだろうな」
「この人は子どもはいないだろうな」
と思ったことはありません。
「子どもがいるように見えない」
の中には、いろいろな要素が含まれているような気がします。
産前と体型が変わらないから言っている人のなかには、
「産後は体型が変わってしまう人が多い」
というイメージがあるのかもしれない。
仕事を変わらずこなしていたり、職場の飲み会に参加したりしているから言っている人のなかには、
「子どもが産まれたら以前のようには働けないし飲み会にも行けない」
というイメージがあるのかもしれない。
職場であまり子どもや家族の話をしないから言っている人のなかには、
「子どもが産まれたら、意識や生活の中心は子どもだよね」
というイメージがあるのかもしれない。
これらをポジティブかネガティブかで言ったらネガティブ寄りな変化、ととらえる人が多いので、
これらのイメージがあまりない=「子どもがいるように見えないですね」
と言われた方がうれしいだろう、と思うのかもしれません。
そんな気持ちも理解できるので、もし言ってもらったら、
「わあ…子育てで疲れきっていますね!」
と思われるよりは、やっぱりうれしいです。
でも、それでもどうしても無条件には喜べないのは「子どもがいるように見えない」の逆である「子どもがいるように見える」はネガティブってこと? とつい考えてしまうから。
そして、今。
娘からは、
「ママって、お母さんぽくない」
と言われています。
「お母さんぽくない=子どもがいるように見えない」
と、一見その意味は同じように感じますが、こちらは完全にネガティブ寄りです!
娘から見て「お母さんぽくない」理由は、一般的な母親像とは少し遠い言動(要するに落ち着きや威厳がないそうです)だから。そして、頼りがいがないから。娘、「お母さん」に期待しすぎです。
もしかしたら、過去にわたしに「お子さんがいるように見えませんね」と言った人も、
「もうちょっと落ち着くのかと思ったけど全然そんなことないですな」
という意味だったのかもしれない…と、ふと思いました。