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料理という瞑想

「まじストレスたまってるから、ちょっと何か作りたいんだよね」

ストレス解消に料理をする友達がいる。とても料理上手で、いつもお世話になってる感じ。お互いに仕事の愚痴なんかを散々言った後に午後から銭湯に行った。

熱い湯が凄くしみて、いらいらとくよくよを蒸発させて吹き飛ばしてくれる感覚がある。墨田区が銭湯マップのスタンプラリーを始めたので、全制覇してやろうという強い気持ちでいる。

話を戻します。♨️
お風呂の後に友達の家で涼んでいると、友達はおもむろに台所に立ち、無言で料理を始めた。「なにつくってるの?」とか訊いても「ごめんけど話しかけないでくれない?」とか冷たい言葉が返ってくる。集中したいらしい。


軽く寝ていると、林檎ケーキが出来上がっていた。

今日は我が家でメシ会をしようという話になっていて、たこ焼きを焼く会の予定だった。

だけど友達がもくもくとまた黙ってうちの台所で料理を始めた。

生春巻きとチャプチェが出来上がった。私はその隣でしょうがないから黙ってたこ焼きを焼いていた。

「何でストレスたまったら料理したくなるの?」とか訊いてみると、ぼそっと友達は「料理してるときは…何も考えなくていいから。」と答える。

自分が漫画を描いている時と一緒だなあ~と思った。

人にはそれぞれ好きな事やストレス解消できる何かがある。

私は料理がめっきりアレなので、何も理解できなかったりするけど…。

どうやら友達は頭をからっぽにするために、料理という形でアウトプットをしているようでした。


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