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今日の1枚は、これ! AKIKO TOGO 『SUN』(2021)

【AKIKO TOGOについて】

AKIKO TOGOは、鹿児島県喜界島出身のシンガーソングライター。4歳から地元の教会で、ピアノを演奏したり賛美歌を歌っていたりしたらしい。R&BやJAZZなどをルーツにもつ本格的な歌唱でありながら、ポジティブな楽曲でポップスとしても心に残る作品が多い。一時、神戸市に拠点を移し、ファーストアルバムをリリース。その後、2016年からは、東京を中心に活動している。ライブでは、楽しい演出や天然ぶりが発揮されたMCで笑い声が絶えない。2021年は、ライブツアー“SUN”を開催し、東京・愛知・大阪・京都・兵庫・福岡・鹿児島などでライブを行う予定。

【アルバムSUNについて】

・レコーディングは1週間の予定だったが、新しいアイディアがでてきたりして、結局40日かかった。
・ポジティヴな存在の象徴ともいえる太陽をタイトルにし、それぞれの楽曲の中にも歌詞の中にも太陽を思わせる言葉がたくさん入っている
・「あたらしい歌」では、交流のあるCLIEVY(C&K)がコーラスで参加。鳥のさえずりを意識したというメインボーカルとコーラスの掛け合いのパートが聴きどころになっている。
・全編英詩の曲にも、チャレンジしている。

AKIKO TOGOは、私も出演した2020年の京都のサーキットフェス「OKA SONIC」で初めてライブを見た。OKA SONICイベント最終日に京都のライブハウス都雅都雅で、”ヤバオカムーブメント”とシンガーソングライターすのうのバンド”The Goose Goes South”というゴリゴリのロックバンドの間で、ピアノ弾き語りで出演していた。”ヤバオカムーブメント”出演後にざわついていた会場が、AKIKO TOGOの弾き語りが始まると、一気に観客が彼女の唄とピアノを聴き入っていたという会場の雰囲気を今でも思い出す。そして楽曲の合間のMCが可愛くて、観客の目がみんなハートになっていた(たしか…)のも思い出す。
同年行われた別の会場でのライブでは、工夫した企画があって楽しんだ。1曲、まったくアカペラで歌う場面があったが、その迫力に圧倒され、その美しさに心を打たれた。素敵なライブだったな。いい思い出♡

アルバムSUNは、AKIKO TOGOの魅力がたっぷり詰まった1枚と言える。
1曲目では、冒頭のアカペラの部分やコーラスのハミングで、確かな歌唱力にもとづいた伸びやかな歌声に魅了される
2曲目は、リズムのあるR&Bの曲。ところどころ英詩で、ノリがいい。
3曲目は、イントロがブルースロックの体だが、唄い出すとR&B調やPOPSに変化していく楽しい曲。恋が始まった二人の複雑な心境が現れているようだ。
4曲目、アコースティックテイストな曲。今は亡き敬愛するアーティストに捧げた曲のように聴こえる。
5曲目、この曲もアコースティックなテイストの曲。テーマも普遍性のあるものなので、こうしたシンプルなアレンジのほうが日常の大切さが、身近なものとして感じられる1曲だと思った。楽曲にずっと太陽を思わせる歌詞が散りばめられていて、決意を感じる前向きな曲。レコードならここでA面からB面に裏返す作業があり、それを意識した曲順のように思える。

6曲目、ファンクのノリがあるポップス。太陽のような笑顔を持つ大切な人をうたった歌。
7曲目、ボサノヴァ調の曲。太陽のテーマにピッタリなリズムとサウンド。
8曲目、全編英詩の楽曲。古いファンク調で、めっちゃ、かっこいい!!大好物!
9曲目、8曲目に続くからか、英詩が多い楽曲。ここでもアルバムテーマの太陽が、出てくる。AKIKO TOGOは、とにかく徹底的に「あなた」という2人称にこだわる。こんな素敵な人がいて、自分はその人にいい影響をめっちゃ受けてるという楽曲が多いので、元気もらえる。
10曲目、しっとりバラード。ベースの声がやや低めのため、バラードが染みる。
11曲目、最後の曲も10曲目に続いて、シンプルな落ち着いた曲。一日の最後に聞きたい曲。

どんなシチュエーションで聞いても楽しめるアルバム。コロナ禍で疲れた心に、ぜひ1枚。どうぞ。

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