現像液

光と影。陽と陰。結局は様々な事柄がここに行き着くんだってフィリップガレルのモノクロ映画を観ていたらピーンときた。8割型、陰=影に惹かれるんだけど。昔から人に対しても同様に。

そしてそれは私の美学の根底に通じていて、メイクアップをする上でのキーワードでもあるから、とことん追求したくてデッサンのクラスを取り始めたこの頃。

なぜデッサンかというと、絵を描くにも彫刻をするにも、まずはベースとなる0から1を自分で創り出すための絶対的なツールがデッサンであるという自己解釈もある。未完成の完成という表現がしっくりくるかなぁ。トワレもそうじゃないかな。


いざ描き始めると、フラットなスケッチブックに線と光と影だけで立体を生み出すのは想像していたよりも難しい。目で見て学んで、手を動かして感覚を覚える。通ずるものはもちろんあるけれど、立体物にメイクアップするのとは全く違う視点とスキルが必要で新しい世界が切り開かれていく感覚。

チームワークであるメイクアップの仕事とは別に、自分だけの表現の場があるというのも性格上バランスを保つのに合っている。タイミングも全て含めて点と点が繋がっていくように始めたデッサン。


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もっと深い視点で、なおかつ瞬時に光と影が見えるようになったら自分の作るメイクアップでのクリエイションも変わっていくだろうから、その変化も楽しみたいな。

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