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化粧は、誰の為のものか。

「#私のベストコスメ」というワードが心に刺さったので、記事を書いてみようと思う。
最初に断っておくと、所謂すっぴん風メイクを主にしているユニセックスを愛している人間の「メイク」なので、キラキラしたデパコスとかの話は出てきません。悪しからず。

私は母親から、「女性らしい身だしなみについて」教えられた記憶がない。
「女の子なんだから、みっともない」って感じで足を開いて座っていた時にいやな顔をされたり、「顔がお上品なんだから、そんな言葉遣いはやめなさい」とか小言を言われたことはある。
ただ、成長の過程で出てくる「ブラジャー問題」や「生理について」、「ムダ毛処理の必要性」について、母親があれこれと世話を焼いてくれたことは一度もない。
私から言い出して、やっと耳を貸してくれるような、そんな親だった。

小学4年生の時、臨海学校で女友達の大半が「洗顔料」を使って顔を洗っていることに、目を丸くした。
顔なんて水でしか洗ったことなかったし、何なら化粧水とか使ったこともない。
乾燥したら顔も体も全部ニベア、それが当たり前だった。
幸か不幸か、私の顔面はそれで大きなトラブルはなかったのだけど。
これが自分の性別を強く意識した、一番古い記憶。
初めての友人たちとのお泊りの場で、周りの親と自分の親の違いを知ったのだった。



何だかんだ、親という一番身近な同性の存在は、大きいと思っている。
高校を卒業して就職する時も、私は自力で化粧を始めた。
雑誌を買って、アルバイトで手にした化粧品を使い、見様見真似の薄化粧。
安売りされていたリクルートスーツを自力で購入した私に母は、良いも悪いも、何にも言わなかった。
そもそも余り化粧っ気のない人だから、仕方なかったのかもしれない。

お化粧を教えてくれる母親を持つ友人。
母と姉と、買い物に行く友人。
そんな周りが羨ましかったし、そんな周りに母の話をしたくなかった。

下着屋さんで、店員さんに相談してサイズを見てもらったり。
実家にサニタリーボックスがないから、毎月汚れものの処理に困ったり。
アルバイトが出来る年齢になるまでは、欲しいものを親に伝えることが本当に苦痛で仕方なかった。

周りが女性らしく振舞っていく中で、自分の性別を煩わしく感じて。
当たり前のように可愛らしく振舞える女性が、眩しかった。

母親が自分を大事にしてくれない、ずっとそう感じて寂しかった。

さて、がっつり話が逸れましたが。
今の私は、化粧自体をとても楽しく行っている。

世の中の当たり前から外れている、というコンプレックスに雁字搦めになっていた10代を終えて。
20代の終わりに実家から出て、やっと呼吸が出来るようになったから。

スキンケアも、化粧も。
自分に手をかける時間は、自分を大事にする時間だと思ってる。

そんな私の一押しを最後に。
「イムネオール」という万能アロマオイルを愛用しています。
キレイになる、自分らしくいられるものが私にとってのコスメなので、
これが私の一番の必需品。

リンクは公式であり、私が得をすることはありません。
https://shop.esters.co.jp/?pid=71941048

簡単にいうと、超高級ベポラップ(と私の彼女は言う笑)
口に入れても大丈夫なオイルなので、うがい薬にしたり。
頭痛や肩こりは、患部にオイルを直接塗ると楽になります。こめかみとかね。
何より安心する匂いで、不思議と落ち着きます。
今時期はマスクにちょっとつけてリフレッシュしても。



後は、昔から赤リップが好きです。
段違いに気合が入る。

自分で、自分を大事にするって、大切。
毒親に愛されなかったなら、その分まで大事に愛そう。

そんな、取り留めない思い出話でした。お粗末。

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