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私の刺繍制作

考えるだけで涙が溢れるほど
幸せな気持ちにさせてくれる刺繍制作。

心がこんなにも自然で軽く
ワクワク満たされること
なんだかすっかり忘れていた。

もちろん他のこと
パン作りも
ミニチュアキットも
大好きだけれど

それらとは
まったく違う。

この気持ちを感じるために
自分の活動のことが
よく分からなくなって
少し距離をとったのかもしれない。


図案がふっと手に降りてきて
それがしっかり形になるまで
何度も描いて描いて
ストンと納得できたら
刺繍糸を選ぶ。

少しヒヤッと冷たい
けれど軽くて柔らかい
優しく鮮やかな糸の束を
手のひらにスルっと引っかけて
高まる気持ちを感じながら
自分の目が喜ぶ色を
組み合わせる。

ここまできたら
選んだ糸と
図案を描き刺繍枠にはめた布を
「制作中」と書いた箱に入れて
しばらく置いておく。

「しばらく」というのは
数時間のこともあるし
翌日のこともあるし
数日のこともある。

そして再び
その箱を開けて
刺繍糸を手のひらにかけ
組み合わせを再確認する。

そこでキラキラと
目が喜ぶようなら
制作に入っていく。

違和感を感じれば
刺繍糸を選びなおす。

「なんとなく」を
自分に納得させてあげるまで
この作業を繰り返す。

繰り返さずにはいられない。

なぜなら
刺繍を刺す前の準備も
少し興奮ぎみに楽しいから。

のろまな私の動きが
若干テキパキと
スピードが上がるような
そんな感覚もある。

なにより
それが私の自然体だと
感じられることが嬉しい。

その喜びを
再び感じることができて
本当によかった。

また刺繍制作を
ゆっくりと再開し
じっくりと進めていこうと思う。

温かいご支援ありがとうございます。