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オリオン座

見上げる星空
深い青が広がって
夜風が目に染みる。

受話器の向こうから
あなたの声
今はもう忘れてしまった。

あの時のキラキラした気持ち
オリオン座を見上げるたびに思い出す。

会いたいなんて
もう少しも思わない。

乗り越えた悲しみも
戻ることはない。

けれどそれでも
私を支えるのは
過ごした日々がくれた
思い出という宝物。

ただ頭上に広がる星たちは
意味を与えた星たちは
いつでも私の味方なのだ。


:::⚘:::⚘:::⚘:::

当時、付き合いたての彼と
電話で話しながらの帰り道に
「オリオン座が見えるよ~」
なんていう会話で盛り上がって
ロマンチックな彼に惹かれたのだけれど

付き合ってみると
私が美しいと思う自然や
花火などの伝統文化を
まったく綺麗だと思ったことがない・・・
という
私には到底理解のできない人だった。

夜でもサングラスをかけていたし(笑)
見えてるのかな?と
いつも疑問に思っていた。

とはいえ
とても優しい人だったので
長く付き合った相手だった。

もしかしたら
ロマンチックな恋の罠に
かかってしまっただけかも(笑)。

そんなきっかけで始まった
二人の日々は
楽しいことや辛いこと
依存とか執着とか
いろいろありながらも

10年以上続いて
結婚まで意識していたのに
突然別れを切り出され
3日間泣いて過ごすみたいな(;´Д`)

そんなこともあったけれど
そのおかげで
たくさんの大切なことに
気が付くことができたのだ。

とても感謝している。

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