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アラサー婚活女子の二度目の失敗

with第2期。
《助教》さんと並行してメッセージのやりとりをしていたお相手がいます。

後に「ニフレル」という水族館でデートをするので、《ニフレル》と呼んでおきます。

会う前に電話をし、コミュニケーションに違和感がないことを確認。
同じ関東出身で、会話のテンポも合う気がしました。

初めてのデートは猫カフェに行くことになっていました。
《兵庫の鉄オタ》事件からまだ2か月ほどで、癒しを求めていたのでした。

待ち合わせに現れた《ニフレル》。
第一印象はあまり良くありませんでした。
9月、彼は短パンでした。

世間的には、彼はおしゃれ男子だったのかもしれません。

しかしわたしは、
デートにおける男子の短パン否定派です。

初めて顔を合わせる場で、短パンを選ぶ価値観を、わたしは持ち合わせていません。
この不一致を無視せずにいればよかったのですが、《兵庫の鉄オタ》での休止期間を経て、
また、精神的苦痛もあったため、
約2年半にわたる婚活で積み重ねた学びを忘れていたのかもしれません。

実家では猫を飼っていたという彼は、
猫カフェではとても楽しそうでした。
見た目はちょっとチャラい感じですが、
喋ってみるとあまり陽気なタイプではなく、
電話のときの印象と変わりませんでした。

そのあと軽く食事をしながらお喋り。
前の恋人について話しました。
わたしは《兵庫の鉄オタ》について……。

⬇《兵庫の鉄オタ》についてはこちらの記事から⬇


話してみると、彼も前の恋人にブロックされたことがあるとのこと。
どうやらほかに遊んでいる異性がいたらしいことまで一緒でした。
「ブロックするなんて信じられないよね。何かあったら話し合わないと」と言う彼は信じられる気がしました。

「嫌だったこと」の共感で結びついたわたしたちは、その場で次のデートの約束をして、その日は解散しました。

次のデートは水族館《ニフレル》でした。
やはり彼は短パンで、しかもその日はサンダルでもありました。

おしゃれに対する価値基準は合わない。
でも、それってそんなに重要なことだろうか?

わたしは自分自身に問いかけ、
その他の違和感がなければ先に進む
という決意をしていました。

水族館を一通り回ったあとは、観覧車へ。

モノレールからも見えている大きな観覧車。
水族館に入る前に、「観覧車好きなんだよね」と言ったのを覚えていてくれたようです。

観覧車の中で
「付き合ってほしい」と言われました。
おしゃれに対する価値観の相違は無視して、付き合うことに。
withは一緒に退会しました。

翌週には映画に行きました。
上映中もずっと手を繋いでいるような人だったのですが、映画から帰ってからぱったり連絡が来なくなりました。

釣った魚に餌をやらないタイプ?
と思いながら、
次のデートの予定も決まらないまま10日ほどが過ぎたでしょうか。

どちらかといえば、わたしより彼のほうがいちゃいちゃしたいタイプでしたから、こんなに連絡がないのはおかしいな、と思いました。

あまりの違和感に、わたしはPairsのアプリをインストールして、適当なプロフィールで登録。
withで《ニフレル》とマッチングしたのとまったく同じ条件で検索してみました。

そうしたら大当たり、本人が出てきました。
withのときと同じ写真で。 

遊び目的なら、もう少しうまくやれ??

なるほど、そういえば映画の日、彼はキスをしたがったし、あわよくばその先も、というふうに見えたけれど、
わたしが頑なにまだ無理だと言ったような気がする。
付き合っているという体で処理の道具にしようとしたけれどうまくいかなかった、といったところでしょうか。

──聞きたいことがあるから、仕事のあと電話くれる?
とLINEを入れました。が、
わたしの仕事が終わる前に、
──好きな人ができたからこれまでにしてください
というメッセージが届いていて、
やはりブロックされて終了。

「ブロックするなんて信じられないよね」
と言っていた彼はどこに行ったのでしょうか。

《ニフレル》編 完


最初の猫カフェからここまで約3週間。
実際に会ったのはたったの3回でしたから、
《兵庫の鉄オタ》のときほどのショックはなく、
彼を見つけるためにインストールしたPairsでの活動にすんなり移行することになりました。


⬇元凶・元彼《じわお》⬇

⬇初体験シリーズ⬇

⬇わたしの職歴⬇

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