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フラレた時、フラレガールを読んで1日で立ち直った話

今度こそうまくいくと思ったのに。
これは運命だと思ったのに。
また失恋した。

急に連絡がつかなくなった1か月前。
コロナで誰にも会えないのがまたつらくて、そこから毎日泣いて過ごした。
家で1人、毎日泣いた。

でもそんな日々は1週間で終わった。
本当に突然終わった。

私はある少女マンガを読んだのだ。

それが「フラレガール」だ。

フラレガールとは、堤翔(つつみ かける)先生が手掛ける超人気少女マンガである。
漫画雑誌「花とゆめ」に連載中だが、私は単行本で読んでいる。

題名から、
「あぁ、フラれた女の子がなんやかんやしてイケメンと出会ってなんやかんやでハッピーになる感じのやつね、、、」
と予想するかもしれない。

半分合っている。
いや8割。いや9割。
しかしこの、「なんやかんや」の部分が重要なのだ。
「なんやかんや」が私に笑いをもたらし、光を与え、元気を授けたのだ。

私が今まで読んできた少女マンガは、ハッピーな時に読めば大体ハッピーになれた。
「こんなのあるわけないけどなんかハッピーになったな」という感想を抱く。

しかし自分がアンハッピーな時に読んでしまったら終わりだ。
目は焼け、心はすさみ、しばらく動けなくなってしまう。
というかアンハッピーなときに恋愛の少女マンガは読まない。

でも「フラレガール」は違った。
ものの数時間読んだだけなのに私の暗い心は浄化され、あれだけ泣きながら聴いていたaikoの「青空」が、泣くどころか元気に歌えるところまで回復したのだ。

一体なぜ?
一体フラレガールはどんなマンガなの?

ここでひとつ。
ネタバレは絶対にしない。
画像も表紙の写真だけ。

このnoteは宣伝でもなんでもなくて、ただただ私のすきなものを語る「ひとりごとノート」なのだ。

私は評論家でもなんでもないただの一般人なので、ひとまず私目線のすきなところを箇条書きにしてみた。

その前に最低限の情報として、主役の2人を少しだけ紹介する。

・赤坂 響(女)
無自覚にただならぬ色気を放つ、とっても優しい女の子。青山くんがだいすき。かわいい。

・青山 大地(男)
ド天然のまっすぐで健全な男の子。赤坂さんがだいすき。かわいい。

それでは私の、フラレガールの好きなところはこちら。

・主役がとにかくかわいい(2人とも)
・登場人物が1人残らず魅力的
・さっきまで笑えてたのに、いきなりどきどきしちゃう
・猫がたまにいい仕事する
・ぶっとんだ設定がちょいちょい出てくる
・赤坂さんと青山くんののんびりカップルタイムが超癒し
・のんびりカップルタイムはツッコミがいない
・青山くんは犬 いろいろと犬
・青山くんは溶ける
・赤坂さんの弟のありえない年齢設定に順応していく自分
          などなど、、、

ネタバレぎりぎりを攻めた、、、!
本当に、読まないと伝わらないし、ちょっと何言ってるかわからないかもしれないが、全部本当なのだ。

テンポのいい本気のギャグパートに対して、まっすぐで不器用な、本気の恋愛パートのギャップがたまらない。
24歳の女は、17,8の男女にいとも簡単にハートを掴まれた。

天然でほっこりするやりとりが多い主役の2人に加え、周りの友達もギャグ線高めで全員が全員キャラが立ちまくっている。
何より嫌なヤツが1人も出てこない(せいぜい一瞬出てくるモブぐらい)。
胸糞悪い気持ちには1mmもならずに楽しめるのが良い。

また、ほかの少女マンガには無いぶっとんだ設定が当たり前のように盛り込まれており、ストーリーはまったく予測がつかない。
ぶっとび設定が出てくるたび最初は衝撃を受けるが、順応していく自分もおもしろい。

ぶっとびが豊富だからこそ、恋愛マンガなのに変にダメージを受けることがないのかもしれない。
たくさん笑って、猛烈にキュンができるのかもしれない。

主役2人の心の声もとってもキュートだ。
すきな人を目の前にして起こる心の葛藤、新しい気づきにより何度も恋してしまうピュアさ、読者の心を代弁してくれる痛快なツッコミ、人を想うまっすぐな心、、、
失恋した私にも心地良いキュンをたくさんくれた。

そして何より、絵がきれいなのだ。
物語の中の絵はもちろんだが、私は特に話と話の間に挟まる絵がだいすきだ。
ちょっと現実離れした感じがあまりにきれいで、眺めてしまう。
アーーーすきだなァこのマンガ、、、

・・・

そうして1日1巻と思っていたはずが、一気に3巻読んでしまった。
毎日やって来た泣きたい気持ちは、気付いたら消えていた。

明日になったらまた泣くんかなと思って寝たけど、次の日も、その次の日も涙が出ることはなかった。
すっかり立ち直っていたのだ。

もしかしたらこれで失恋から立ち直れるのは私だけかもしれないし、「そんな簡単なものではない」と言われるかもしれない。

共感を得ようとして書いたわけではないので、それでいいのだ。
もし誰かのすきなものが1つ、増えるきっかけになったら。
という気持ちで書いた。すっきりした。

失恋をフラレガールで吹っ切れた理由の1つに、紙で読んだことも含まれるだろう。
ページを次へ次へと送り、1巻まるまる読み終わった時にはハッピーな気持ちと、次が気になる気持ちでいっぱいになる。

デジタルでも楽しいのは間違いないが、書店で買って、帰るまでの道中ワクワクして、うちに帰ってビニールを開けていざ読むという流れにも、私はハッピーを感じたのだろう。

私はこのマンガを人生のおともにすると決めた。
はじめはデジタルで読んでいたこともあり、実は単行本で4,5,6巻しか持っていない。
1,2,3巻もお金が貯まったら買おう。

7巻も楽しみだなぁ。
青山くんは「お約束期」、うまく抜けられたかなぁ。

以上、長い長いひとりごとでした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

とと

#フラレガール #堤翔 #失恋 #エッセイ #恋愛 #少女マンガ #ネタバレなし

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