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【世界のビジネスアイデア】 KFC(ケンタッキーフライドチキン)→ VFC(ビーガンフライドチキン)

私自身は動物を食べないビーガンではありませんが、日本にも一定数のビーガンの方がいらっしゃると思います。そういった嗜好の人には喜ばれるかもしれません。ケンタッキーフライドチキンに似た味の植物性フライを提供するVFCが英国に誕生しました。

原料は小麦粉です。小麦は高タンパクグルテンに加工され、それを揚げて冷凍したものを注文に応じて発送します。この商品の目的は、商業用ニワトリを減らすためで、1.5kg商品が買われるごとに、ニワトリ1匹の命が救われるそうです。

ビーガンフードは、通常の食品より価格が高いことが多いですよね。KFCとVFCも例外ではなく、養鶏を使ったKFCのフライドチキンより、植物性タンパク質で作ったVFCフライドチキン(もどき?)の方がコストは高いのですが、購入する人が増えることで、この価格差を縮めたい、という野望があるようです。価格が下がってKFCと同等になれば、ビーガンフードにも手を出しやすくなって、さらに裾野が広がる、を目指しています。

参照元:Trendwatching.com


【ちょっと脱線 & ひと工夫】

海外ではビーガンは認知度が比較的高いですが、日本ではまだ少数派でマイノリティの位置付けです。ニッチ市場と言ってもいいかもしれません。スタバなどに行くと、通常の牛乳の代わりに、Low Fat(低脂肪乳)だったり、ソイ(豆乳)だったり、アーモンドミルクだったりと、マイノリティ需要にも応えています。この、マイノリティ需要を救い出して表に出してあげるひと手間、これを商機にすると、好みが細分化している昨今の世の中ではいいのかもしれません。

さて、どんなマイノリティ商機があるでしょうか?

例えばバーなどで、梅酒専門店があったら行ってみたいな、と梅酒好きな私は思うのですが、そういうお店はごく少数派です。日本酒などと同じで、実は奥が深いのではと思っているのですが。寝かせ具合とか、樽仕込みだったり、オーガニックだったり、梅の産地別で味が楽しめそうな気がします。ノンアルコールもありますから、アルコールがダメな人も楽しめます。飲み方も、ストレート、ロック、ソーダ割り、寒い日にはお湯割り、の他にも、カクテルやフローズンだったり、ゼリー飲料風の喉ごしにしてもバリエーションが広がりそうです。メニューに健康への効能も入れておけば、バーなのに通えば通うほど健康になる、と在りし日のバーのイメージを一新してしまうかもしれません。女性も入りやすいことでしょう。フードは、梅酒を調味料として使った煮込みやサラダ、親戚筋の梅干しを使った料理を取り入れても面白いかもしれません。

他で今思いついたのですが、ホテル宿泊は休暇の時のみ利用するという感覚の人が多いかもしれません。でも、特に今のコロナ禍なんかでは旅行に行けませんから、近場のホテルに気分転換で泊まる人もいらっしゃるでしょう。でも、子持ちの方で幼稚園や就学児童でお弁当を作らないといけないお母さんは、ホテルから子供にお弁当を持たせて行くのは無理、そんな風に諦めているかもしれません。それを、あえて子連れにはホテルで朝お弁当を用意します!というサービスオプションがあったら、宿泊したい人もいるのではないでしょうか?おにぎりかサンドイッチ弁当のどちらかを選べて、メインは唐揚げかハンバーグなど、子供が選べるようにしておく。ホテルから学校に通うなんて、とても新鮮な思い出になるはずです。これ、実は私がやりたかったことです。。。母親は家事から解放されてエネルギーチャージ、子供はホテルで背伸び体験、これも、お弁当サービス、というちょっとしたオプションを付けるだけで実現可能になります。子供のお弁当が理由でホテルに行けない層を掘り起こす、これによってどれくらいのビジネス潜在機会があるでしょうね?

最近は、ホテルも宿泊だけの枠に収まらない多角運用をしていますよね。最近、帝国ホテルが、住むことのできる月額制のサブスクサービスを始めましたが、これも、ホテルに住みたいマイノリティ層の需要を叶えるものです。実際に利用された方、意見を聞かせてください。ホテルの一画が老人ホーム運用に利用される日も近いのではないかと思っているのですが、ホテル業界は持っている箱や施設が豊富なので、マイノリティ需要をすくい出しやすいですね。これからの進化が楽しみです。

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