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【世界のビジネスアイデア】 都市部と農村を繋ぐ、リモートワークプラットフォーム

日本でも、コロナ禍をきっかけに、都市部からもっと郊外や自然の豊かな地域に移転をした方や2拠点での生活を試された方がいらっしゃると思います。スペインでは過疎化が酷く、農村部は過去50年で人口の28%が減少しています。残された住民は、病院や学校、インフラやサービスが限られた中で生活を余儀なくされます。

田園風景や農村のある村が絶えてしまうことを危惧したスペインの有志が、こうした状況を改善しようと、農村部でもリモートワークは可能で生産性を落とすこともない、という啓蒙を始めるため、Vente a vivid sun puebloというプラットフォームを立ち上げました。具体的には、42の農村都市や村の手頃な不動産情報、スローライフの紹介、現地のネット環境、人口、病院情報、都市部からの距離とアクセスを載せています。各都市や村の風景やおすすめスポット、施設、求人、不動産価格をビデオで紹介もしています。
(参照元:Trendwatching.com)


【ちょっと脱線&ひと工夫】

これ、まさしく日本と似た問題を抱えていますね。他人事とは思えません。日本でも、コロナをきっかけに都市部集中の傾向が少し崩れていったように思いますが、それに対応したプラットフォームはあるでしょうか?移住や2拠点生活をしたいと思っても、情報がなければ行動に移す機会を失ってしまいます。

こういう視点に気づいて率先して取り組む先見の明がある方が、リモートワーク人口を過疎地で誘致しようとする場合、仕事ができる環境、すなわちネット環境が整っていることは必須となります。過疎やシャッター街で困っている地域に、まず仕事のできるネット環境を整えるよう進言することが前準備として必要です。

過疎地ならではのビジネスとして、こんなのはどうでしょうか?例えば、2拠点生活をしたい人がいる場合。都市部では手に入らない、菜園ができる庭や畑付きの一戸建てだったりを購入して、違うライフスタイルを手に入れた。しかし、週末や休暇の時だけ滞在するため、庭や畑は草ボーボー、家の中は蜘蛛の巣だらけ。。。なんてことになりかねません。そこで、そこは地元の暮らしを知り尽くしている住民の人に不在時の手入れをお願いするのです。そうすれば、帰ってきた時、片付けや手入れに手間や時間を取られずにすみ、時間節約に繋がりますし、地元の雇用創出にも繋がり、一石二鳥です。もちろん、こういうのはセキュリティなどの問題もあるので、きちんとした管理会社が間に入って手入れの範囲や費用をきちんと契約で決めておく必要があります。

日本にも、こういう仕組みは是非とも必要です。地方から都市部に来て働いている有志であれば、地元にコネクションもあるので入り込みやすいビジネスです。地方活性化の一環として、自治体や政府レベルでやってもいいくらいだと思います。コロナは苦境ももたらしましたが、色んな可能性の芽も見せてくれています。地方活性の芽もそのひとつです。

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