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2/4【モロッコ】モロッコ流の洗礼を受けてみた。

ほとんど丸1日かけて、到着したモロッコの街フェズ。

この街は、フェズ・エル・バリと呼ばれる旧市街(メディナ)と新市街に分かれている。今回泊まった宿があるのは、旧市街のなか。メディナは、一歩でも踏み入れると、本当に巨大迷路の中に入ったかのような気持ちになる。同じような雰囲気の細い道が無数に入り組んでおり、googleマップですら、全部の道は載っていない。


そんな迷路のような小道の両脇には、地元の人たちがお買い物するお店が所狭しに並んでいる。香辛料、布屋、履き物屋、真鍮細工屋、パン屋、日用雑貨屋、薬屋、どれも見たことのないものばかりで、キョロキョロと目移りしてしまう。お店のおやじさんも、こちらを見て観光客だとわかると、「ニーハオ!コンニチワ!オオサカ!トウキョウ!」と、とりあえずアジアっぽい人にはこの単語を並べておけ、と言わんばかりの言葉が向けられる。


モロッコ名物の絨毯屋


フェズの人というか、モロッコ人は人懐っこいし、おしゃべり好きが多いような印象。少しでも、私たちが道に迷った素ぶりを見せると、「こっちの道だよ!」とか「そっちじゃないよ」と言われる。

(おうおう、これがモロッコ観光の洗礼か、と心の中でドキドキする。ただ、どうして道を聞いてもいないのに、「そっちじゃない」と強気で言い切れるのは不思議である。)

人によっては、多分そのまま道案内されて、チップを要求されて、終わる、というのが一般的なモロッコ観光の醍醐味?なのかもしれない。

モロッコ人の彼らも、きっとそれで生計を立てているのだろう。


けれども、私たちというか、私の場合は、このモロッコ特有のやりとりでぼったくられるのも、なんか癪に触る(←失礼)し、地図を見て、目的の場所に行けるかどうか、という冒険心的な気持ちもあった。だから、とりあえず1日歩いて回った。(恐れずに正直に書くと、声かけられすぎてうざくなったというのもある)多分、みんなきっといい人なんだろうけど。

たまに、チップを請求しない人もいたので、モロッコ人全員が全員という訳ではなさそう。

ユニフォーム屋さん


スーク(市場)の真ん中あたりは、上記の写真のような場所とも、また雰囲気が違っていた。道幅がかなり狭いにもかかわらず、露店が多く、地元民がめちゃくちゃ多くて、バイクもかなりのスピードで通るし、さらにはロバやウマが通るのだ。

うかうか写真なんか撮っていたら、大事なものをスられちゃいそうで怖くて写真は撮っていない。というか正直、前や後ろを見て歩くので精一杯だった。でも、その商店街は活気に溢れていて、目を奪われた。

「あ〜、もしかしてアラジンの世界に来てしまったのか」と思わせるような異世界感。

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工場のあたりは動物臭と鳩の糞の匂いが鼻をつく


午後は、フェズで有名ななめし革工場の場所に行った。
この付近は観光名所なのかな。おそらくそう。なめし工場、兼革小物屋が運営しているので、工場を散策したあとは、革小物ショップへと繋がっている。そのため、必然的にショップで買い物をしないといけない流れができているのだ。(本当、モロッコのこういうところちゃっかりしている)

そんなこととは露知らず、お気楽な私たちは工場見学するのであった。

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ロバかな・・・?
タジン鍋屋さん


道をただ歩いているだけなのに、ドキドキして楽しい。
この道を歩くだけでも、遠路はるばるやってきた甲斐があると思わせてくれる街、フェズ。

活気にあふれていて、いろんな匂いがした。香辛料の匂い、ロバやウマの糞の匂い。アラブ系の人がよくつける香水の匂い。あとは、街でよく見かけるミントの葉の匂い。どれも日本ではあまり感じないものだと思うと、どこか愛おしく感じるのだった。




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【番外編】

街の至るところに猫がたくさんいる。
多分ほとんどの猫が野良猫だから、あまり長生きはしなそうな感じだったけど。

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