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青空自主保育の日誌_2019年4月~2020年3月

こんにちは。鎌倉の青空自主保育なかよし会です。

ホームページに掲載していた過去の保育日誌を記録として残していきたいと思います。


2019年4月~2020年3月

2019.04.12 日誌抜粋〜雪に大はしゃぎ〜

歩道でガクが立ち止まり、皆で待つけど動かない。女子が手を差し伸べたけれど、その前のやりとりで怒ったガクはだまってにらみつけている。女子たちはガクの気持ちはわかるはずもなく、「もういいや」と興味を失っている。ガクに歩いてもらおうと、相川さんが『むっくりくまさん』を始めてくれたけど動かない。あきらめて皆は歩き始めたけど、ガクはやっぱり動かないので、ミイカと当番母が迎えに行く。みんなは先の車庫でかくれんぼして待ってくれている。反応がないガクに、ミイカはもういいやとみんなのところに走っていってしまって、当番母が手を差し出すと、ガクが握った。よしこのままひっぱっていこうと歩き始めたとき、隠れていたみんながひょこっと顔を出したら、ガクが私の手をぱっと離した。そうかー はずかしい?皆にもっと心配してほしい? ガクには仲間しか見えてなくて、もう当番母にできることなどないんだと実感した。最終的には、皆がドンじゃんけんをやりだしたところに合流。加わったガクに、みんなは「きたー!」と嬉しそうに笑って迎えいれたのが、私も見ていて嬉しくなった。途中雪が降りだすと、みんなうれしくておおはしゃぎ。お互いの髪の毛についた雪を見て大騒ぎする姿が愛らしい。

2019.05.10 新年度

4月9日より2019年度の活動も始まりました。新しいメンバーも加え、賑やかにスタートしています。

2019.05.10 4月の会議の様子など

なかよし会では、月に一度、なかよし会OBの方達に子どもたちを託児してもらっている間、担当係からの連絡や、子ども達の事を共有するため、会議を開いています。今年度最初の4月の会議では、自己紹介から始まり、母たちで管理する畑の作付場所の確認、例年のイベントの開催時期の確認、保育に関する注意事項の共有、会計報告など、盛りだくさんの内容が話し合われました。また、その後、大きい組と小さい組に分かれ、保育者さんを囲み、保育中当番に入った時の悩みや、子どもの近況などを報告し合いました。たっぷり3時間の会議ですが、どの内容も自分や我が子に関することなので、あっという間に時間が過ぎてしまいます。また、子どもの近況を共有する事で1人の子を様々な視点で多角的に見る事が出来るため、自分が当番に入った時だけでは分かり得ない、新たな発見や驚きがあり楽しい時間でもあります。

2019.06.28 6月23日 親睦会

6月23日(日)に親睦会を開催しました。午前中は保育者さんと数名の母に子ども達を預け、その間に父や母は、子どもたちがいつもお世話になっている谷戸の湿地を復元したり、畑作業などを行いました。「見る」と「やる」では大違い。かなりいい汗をかき、その後の持ち寄り料理を美味しくいただきました。持ち寄り料理も、会で育てた畑の収穫物ばかり。大量にあった品々もあっという間になくなりました。

2019.07.01 日誌抜粋〜他の子の成長が嬉しい自主保育〜


今日は1番にリヒトの成長に驚いた。私はいつも1番後ろでリヒトやチハルと手を繋ぐ事が多いのだが、今日のリヒトは以前よりママと泣く事が少なく代わりに可愛い笑顔を見せ、自発的に一生懸命階段をのぼっている。リヒトの成長ぶりに感動し胸が熱くなった。階段が終わりに差し掛かり、相川さんの声かけ、子供達の歓声とともに振り向くと海がキラキラ輝いていた。(あか)

2019.09.29 日誌抜粋〜夏は海へ〜

9月10日(合同保育)
記録史上1位の最大瞬間風速をもった台風が去って2日目になる今日は、青い空が突き抜けるような日で申し分のない海日和。子どもたちは海の香りがする方へと先を争うように駆け出す。新人のアサキまで「うみ、うみ、」と小さな指を海の方へ指しながら走り出す。
久しぶりの大きい組との合同。最後尾で到着すると既に裸になり遊んでいる大きい組。そのうちの1人、テッペイに「手伝ってくれる?」と声をかけると、「わかった!」と一声。アサキの服を一枚一枚脱がせ、あっさりと裸に仕立てた。
ナツメがどこからか海藻を引っ張り持ってきた。初めはカイトとその海藻を取り合いしていたが、そのうち別の遊びを見つけたようだ。ちぎった手頃な海藻を海に落としてまた探す遊びだ。簡単な遊びでも海ではそうはいかない。波にもってかれたり、潮に引かれたり。波が来るとたちまち見えなくなり、一瞬で驚くところに浮かんでいたりする。潮の満ち引きという単純な動きがもたらした大発明を長いこと楽しんでいた。

2019.10.07 日誌抜粋〜畑で収穫〜

10月3日(木) 
 初の2歳組。
7人でごきげんに出発…もつかの間、早速コウスケが崩れはじめる。一方でカイトは絶好調!実に楽しそうに皆に声を掛けたり、転んで泣くコウスケを抱き起こして背中に手を添えて歩いたり。ナツメ、カイト、リョウタのポケットはあっという間にどんぐりでいっぱいになった。
  相川さんが倒木を指さして「通れるかなあ?」と問うと、サクラが「くぐれば通れるんじゃない?」としっかり答える。ナツメは道に落ちている大きめの枝を拾っては「台風で折れたんだよ。あぶないから片付けよう」と道の脇によける。カイトも真似して道の障害物を片付けながら歩く。お兄さんになったなあ。 
あちこちでじゃれ合ったりつつき合う男たちをよそに、コトノとサクラが終始手をつないで女の子らしい会話をしていた。互いの持ち物を褒め合ったり…まだ男も女もないような人達だと思っていたのでとても新鮮だった。

さすがは2歳組。高い段差もひょいひょい登るし、当番崩れや小競り合いがあっても歩みは速い。でもそれ以上に感じたのは、このメンバーは全員よくしゃべる。会話もあるが、関係ないことを口々にしゃべっている事もしばしばで、面白かった。
  畑に下る道も誰も躊躇せず、楽しそうに足とお尻でずんずん進む。去年この道を歩いた時との差がすごくて、感慨深い。

畑ではまずミニトマトをとっては口に入れた。コトノがほんのりいろづき始めた大玉トマトをとって皆でかじり始めたら、ドロ、なつめ、サクラもまだ青いトマトを手に持っていたのには苦笑してしまった。 巨大オクラも収穫。そしてにんじんを一人一本づつ抜いて自分のリュックに差し込んで出発。リュックからにんじんの葉が飛び出ている姿がなんともかわいい。

それぞれにんじんを洗ってシートに座る。にんじんの生かじりはにんじん自体の差も大きく、好みが分かれた。

2020.01.19 日誌抜粋〜包丁を握る経験〜

1月14日合同保育
到着した順に、母達の監視の下、大根を切り始める。小さい組は包丁を使う経験がない子も多かったようだが、皆母達の想像していたよりも上手に切れたようだ。鏡餅は木槌で細かくするのだが、硬くて砕けないため、なかなか順番が回ってこない。

調理部屋で賄った雑煮と汁粉、菜物、カリフラワーの蒸物など畑で採れたたくさんのおかずをいただいた。太陽が雲に隠れると肌寒く感じるため、汁物の温かさが身にしみた。食べ物のバリエーションが豊かだったため、各子どもの嗜好が垣間見れたのが面白かった。

疎林広場からししいしに帰る際、チハルが大きな豆のサヤを見せてくれた。その得意気な表情は男の子のようで、兄とそっくりだった。新たな感情を手に入れ、表情が豊かになったようだ。(アイ)

2020.02.07 日誌抜粋〜どの子も我が子になっていく〜

1月9日(木)2歳組
2020年初日、お天気も良く欠席者もなしでスタート。
六本松公園近くの長い階段を上がる。
脇のお花を見ながら、のんびりと上った。
一番上まで行くと白くキレイな富士山が見れた。
『あの白いのはなあに?』という質問に『雲!』という声も。ナツメは『あれは雪だよ』と教えてくれる。
葛原岡神社にご挨拶。その前に1人ずつ手を洗ってからお参りした。ナツメはしっかり作法を知っていた。
コウスケが脱いだ服をリュックサックになかなか入れられずイライラ。。。近くにいたナツメにリュックを振り回して八つ当たりしている。泣くだけではない、コウスケに成長を感じる。
結局、サクラが手伝ってくれて無事に出発。
畑までの獣道。カイトは久しぶりのなかよし会だからかちょっとの段差も『こわい〜』『どうやっておりたらいいの〜?』『鼻水〜』と半べそのふりで甘えてくる。当番母との距離は縮まっているように思う。
畑では大根、里いもの収穫。コウスケは、大きな大根を抜いて大満足。自分で持ち帰りたいと言っていたが子供たちは里いもをリュックに入れて持ち帰った。
初日だし、里いももあるし帰りの歩みがゆっくりになるかと思いきやお弁当パワーのお陰か予定していた場所より先まで行けそうなくらい早いペースだった。
でも相川さんも初日だから無理しないでいきましょうということて大久保公園へ向かった。(ユキ)

2020.02.15 日誌抜粋〜大人が口を出さない、見守る保育〜

1月21日(火)
小さい組(1.2歳合同)

大きな倒木をコウスケやサクラが物怖じせず渡る姿にソノコやリヒトも一緒になって挑戦している。そしてそんなみんなのリュックをナツメが拾って届けてくれた。
お互い刺激しあって成長する姿を目の前にして頼もしい限り。
活動中、こんなに楽しそうに活発に参加するソノコも初めて見た。2歳組に引っ張られ本領発揮という所か。

そんな中カイトとナツメに諍いがあった。
木に登りここは自分の家だ、誰も登るなと上機嫌のカイトの所へみんなが登り、不満ながら別の木に登ったカイトの所へナツメが邪魔しにやって来たのでカイトは大泣き。
泣き叫ぶカイトにナツメは頭からじゃんじゃん葉っぱをかける。
ついつい仲介に入ってカイトを慰めに入ってしまいそうな自分を抑えて2人を見守る。

私は普段の2人の事も関係性をあまり知らないし、子ども社会に口を出してはいけないだろうと我慢がまん。
感情を出し切る経験に、お互い学ぶ事がある。
大抵子どもの諍いには必ず大人が介入する。
その場を収めなければと思う。
親同士の建前も大いにある。
子どもにこの場合どうしたら良いのか教えてやらないととも思う。
でもそれは子どもの経験の芽を摘むことになる。
しかしみんななかなか出来ない。
こうして共通認識を持った集団で見守ってあげれる環境は、とても貴重で嬉しい。
仲間の中で子ども達はどう育つのか楽しみだ。
でもまだ慣れないので戸惑う新人母なのでした。(ユリ)


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