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五感が磨かれる「生きものとのふれあい」(『土の匂いの子』抜粋)

こんにちは。鎌倉の青空自主保育なかよし会です。

なかよし会の創設者である相川明子さんの言葉をご紹介します。
著書「土の匂いの子」より抜粋しています。

アリとキリギリス

4月第1週、小さい組の初日。桜の花びらが舞い落ちる薄曇りの空の下では、タンポポが半分開きかかっている。

子どもの目を引くのはアリ。

「アリさんがいっしょに遊ぼうって」と言うと、じっとしゃがみ込んで見る子、さっそくつまんでみようとする子・・・・・・。

動きが遅く、子どもの手の小指より小さい生き物こそ、1歳数か月の子どもが安心して触られる最適な自然への第一歩である。

いっしょになって探し回り、感嘆する母たちにつられて、子どもたちは次第にアリに興味を示していく。

もう少し暖かくなるとダンゴムシが現れ、触ると団子になるのを喜ぶ。


虫を中心に輪になって観察する子どもたちに、連帯感が生まれる。捕まえた子に、「あたしにも」と手を出す子。

「ハイ」とあげて喜ばれ、うれしくなる子。

イヤッと誰にも渡さず、持ったまま走り出し、友に泣かれて戻り、渡す子。

触れずに、じっと勇敢な友を観察し、その積み重ねが土台になって翌年には触れるようになる子。

人間関係が芽生え、成長の一歩になる。


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