冬に安全に走るために、目立ちましょう
冬は暗い中で走ることが増える
最近、同じ時間に走っていても、夏や秋よりも暗い日が多いですよね。今は冬至で12/22~1/4頃は1年で一番日が短く夜が長い時期です。
ランニングは街や公園で気軽にできる一方、安全への意識も必要です。競技場や専用会場ではなくて、普通の生活の場でするスポーツですので。
薄暗い中で走っていると、自転車や歩行者とぶつかりそうになったことはありませんか?私は冬の夕方のランニングで、自転車と接触して怪我をしたことがあります。私は上下黒いウェア、相手もライトをつけてなく、お互い直前まで相手に気づきませんでした。
「被視認性」
その視点で冬のランニングを捉え直すと「被視認性」という言葉がとても大切です。いかに自分以外の人に自分の存在を気づいてもらうか。「走ってますよ」「近づいてますよ」というのを気づいてもらうことが、事故防止に繋がります。
黒いランニングウェアはかっこよいですが、夜間早朝に黒ウェアで走っている人は、ほぼ忍者です。「お主、いつの間にこんな間近まで…」「御免」という感じの光景は、たまにあります。遠くからは全く視認できず、かなり近づいてからでないと避けけられず、危険です。
自転車では、より高速で移動することもあり、被視認性の考え方がより進んでいます。「BE SEEN(被視認)」というテーマで様々な商品が出ています。バイクブランドのTREKのページがとてもわかり易いです。
https://www.trekbikes.com/us/en_US/abcs_of_awareness/
引用
多くのサイクリストは、自身がドライバーから視認されていると大きく誤解していると、研究が証明した。視認性を高めるため積極的に体を動かすなどしない限り、サイクリストはほとんど視認されないのだ。これは驚くべき現実である。
ランニングがさかんなアメリカでは「BE SEEN」が浸透しています。例えばNathanというブランドのBE SEENのコーナー。
では、実際、私達はどんな工夫をすると良いのか?。
始めやすい・取り入れやすい順に書いてみます。
1:リフレクタ(反射)バンドをつける
町内会の交通安全教室で配布したり、100均でも売ってます。腕や足、よく動く部位に巻きつけて走りましょう。自転車や自動車のライトに反応して、反射して被視認性を高めます。
引用:https://hashirou.com/article/page/100en-shop-daiso-convenient-running-items
ただしあくまで”反射”板なので「相手がライトをつけている」というのが前提です。相手のライトを反射して返す、という仕組みなので。つまり、無灯火の自転車やライトを持ってない一般ランナー・歩行者に対しては、なんの効果もありません。
2:明るい色の、何かを身につける
2-1:まずはとにかく全身黒を避ける
前述の忍者の例えでもありましたが、全身黒・オールブラックは早朝・夜は避けましょう。闇に同化して見えません。他のランナーだけでなく、歩行者・自転車・自動車にとっても危険だと思います。
2-2:ワンポイト小物で明るいものを取り入れる
手袋やネックウォーマーなど、小物で明るい色のものをいれるのでもだいぶ違います。
「動く部位」を明るい色にすると被視認性は更に高まるそうです。ランニングなら腕・手・足、といった所ですね。その意味で手袋は良いかもしれません。
引用元:
2-3:明るい色のウエアを着る
ピンク・白・蛍光色など、暗いときには明るい色を着ましょう。蛍光イエロー・蛍光オレンジが最も被視認性は高いそうです。私は冬の暗いときは蛍光イエローのジャケットを着ています。この手のジャケットはリフレクタも大きめについているので、とても被視認性が高いです。
3:自発光するライトを身につける
フラッシュライトを身に着けて、自分の存在を伝えるグッズです。これなら、相手がライトを持っていなくても、気づいてもらえます。今はランニング用に多くの製品が出てますが、その草分け的存在のNathanの製品はこんなかんじです。
ウェアに固定する、腕や足首に固定する、など走りやすい工夫がされています。Nathanの製品はやや高いですが私も長年使ってます。
他にももっと安い他メーカー製もあるので調べてみてください。
4:ヘッドライトをつける
3の強化版です。ヘッドライト自体の本来の目的は、何かに照射して活動・作業する、なので光量が多く距離が離れていても被視認されます。加えて、路面の状況も照らしてくれるので、夜間でも段差や障害物に気づき安く、自分自身の怪我防止にもなります。
ヘッドライトはピンキリですが、街中でのランニングなら安いものでも十分役に立ちます。むしろランニングでは気になりにくい、シンプルで軽いものが良いと思います。以下は例として、実際に私が普段使っているものです。
以上です。
被視認性は周囲への配慮
私自身は、冬の早朝ランでは、上記の4つすべてやっています。蛍光イエローのジャケットつけて、フラッシュライトとヘッドライトつけているので、かなり目立っているはずです。自転車や歩行者の方々も遠くから避けてくれます。一方で、見た目はエレクトリカルパレード状態なので、明るくなってきたらライトは外してます。
「被視認性」は、自分のためでもありますが、同じ場所を共有している歩行者・自転車・自動車、そして他のランナーへの配慮の形だと思います。お互いが意識して被視認性少しづつ高められれば、もっと安心安全に冬のランニングができるようになるはずです。
ご参考になれば幸いです。
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