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【日常生活】退職者、保険証を受け取って、おばちゃんの暖かさに触れる


01.保険証が必要だ

退職後の強制イベントが発生した。

会社から退職証明書が届いたのだ。
保険証を受け取らなくてはならない。
国民健康保険を選択したので、早速ネットで電子申請できるか調べてみる。

どうやら保険証受け取りは電子申請ではできず、
区役所まで直接行かなくてはならない
ようだ。

私にとっては事件である。
人混みを想像して既にめまいがしそうになる。

逃げ出したい気持ちでいっぱいになるが、逃げるわけにはいかない。
病院に行ったときに全額負担になってしまう。
そんなお金はない。というか非国民みたいになる。

パートナーは「代理でもらいに行ってもいいよ」と言ってくれそうだが、正社員の手を煩わせるわけにはいかない。

今日の一つの進歩として、自分で区役所まで保険証を受け取りに行くことを決めた。

02.区役所までの道のり

外に出る。
今日の東京はどんよりとした曇り空。

休職中は寝てばかりいて近所の病院へ行く以外は外出していなかったので、小旅行にでも行く気分だ。

電車という選択肢もあったが、仕事のことを思い出しそうなので徒歩を選択する。

約3km。黙々と歩く。
髪が風に吹かれて、仕事のストレスによる10円禿げが露出しそうになるのが気になる以外はなんともない。

退職で環境調整されて、仕事のストレスがなくなり適応障害の症状がよくなっていることを実感する。

心の中でガッツポーズを繰り出しながら、区役所の保険課に無事到着した。

03.区役所のおばちゃんの言葉

6月だからか想像よりも区役所は人で混みあっておらずほっとする。

申請書に必要事項を記入して整理券を持って待っているとすぐ呼ばれた。
窓口に行くとベテランの雰囲気を持つおばちゃんが待っていた。

その後、ベテランの手つきで手際よく手続きを進めているとき、退職証明書を見たおばちゃんの手が止まった。

「どこかお体でも悪いの?大丈夫?」

退職証明書の退職理由の欄が、”その他:休職期間満了”であるのを見て声をかけてくれた。

「はい。今は大丈夫になってきてます。」

と相手の目を見て返答する。
ふと退職時に会社の専務から頂戴した冷笑を含んだ言葉が思い返される。

「資格持ってないけどこれから大丈夫?」

同じ「大丈夫?」でもここまで印象が違うのか、とおばちゃんの何気ない言葉が心に深く刻まれるのであった。

それから、おばちゃんに特定理由離職者の保険料減額申請のことも相談に乗ってもらい、無事に保険証をゲットした。

04.おわりに

区役所のおばちゃんの何気ないお節介がありがたかった。
こんな風に他人を思いやれる人になりたい。そう思った。


05.お礼とこれから

前回の自己紹介投稿を読んでいただいた方、”スキ”を押してくださった方、ありがとうございます。

今後もゆるく書いていきますので、ゆるくお付き合いいただけます幸いです。

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