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【第30回】キャリアに社外人脈を活用しない手はない

キャリアプランを考える上で、知識や経験はもちろんのこと、多種多様な発想が浮かぶに越したことはありません。

しかし、長年同じ会社で同じ仲間と働いていると、思考の範囲はとてつもなく狭くなってしまいます。それも、知らず知らずのうちに、です。

その弊害を克服する最も簡単な方法は、社外に自分ならでの人脈を持つことにあります。

「人脈」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、別に著名人と交流しろと言っているわけではありません。誰でもいいのです。

過去に出会った人物で、友人や昔の仲間含め、また会ってみたいと感じた人と「会って話をする」だけでいいのです。

学生時代の友人や、転職した元同僚の中には、数十年の歳月を経て「異次元空間」を生き抜いている人物がいます。

そのような仲間と久しぶりに話をすると、自分の常識(自社の常識とも言えますが……)をはるかに超えて、想像すら及ばない「考え方」や「生き方」の洗礼を浴びます。

その「刺激」が、自分の心の奥底に眠る「潜在意識」を目覚めさせ、顕在化してくれます。

もちろん、会う人が全員そうとは限りません。しかし、多くの人に会っていると、必ず刺激を受ける「モノの見方」や「人生に対する考え方」に触れることになります(経験上は間違いありません)。

貴重な気づきを与えてくれる人たちとは、是非その後も継続的に会う機会を設けることをお勧めします。

会うたびに何かヒントのようなものが得られ、自分にとってかけがえのない「オリジナルな人脈」となっていきます。

また、ライフキャリアプランが「ひらめく」きっかけにもなるので、いい意味で活用しない手はありません。

更に「自分だけの人脈」は、「生涯の友」として「互いに支え合う貴重な関係」に発展していくケースもあります。

キャリアコンサルティングの仕事を通して多くの方とお会いしてきましたが、どうも年を重ねていくうちに「本音で話せる友人や知人」の数は激減する傾向にあるようです。

そんな寂しい会社員人生は、何としても阻止したいですね。でも、やるべきことは極めて簡単です。社外に人脈を作る努力を「惜しまずに、コツコツと続けるだけ」でいいのです。

すべては「会いたい人と会ってみよう」という思いから始まることを、私たちは肝に銘じておかなければなりません。

         次回につづく(毎週月曜日に投稿予定)
 
(本文は、弊著『なぜ職場では理不尽なことが起こるのか?』<幻冬舎ルネッサンス新書>より一部抜粋編集し、シリーズ化したものです)

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