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【第32回】キャリアにおける「ゴールデンステージ」とは?

会社員の人生は、大きく分けると3つのステージに分類することができます。

最初のステージは、生まれてから学校を卒業するまでの学びの期間で、社会に出るために準備をする時期でもあります。

次のステージは、社会に出て会社組織の中で仕事をする期間で、衣食住の自立を果たす時です。

このステージの特徴は「家庭」や「会社」という一筋縄ではいかない環境に身を置くので、何かと我慢を強いられます。

第3のステージは、組織から解放されてやりたいことをする期間です。自らの「ひらめき」でイメージした「ライフワーク」を、やりがいと充実感をもって、楽しみながら過ごす時期であるとも言えましょう。

このステージを「ゴールデンステージ」と呼ぶことにします。ゴールデンステージは、自らのひらめきからイメージした「ライフキャリアプラン」の「目標到達地点」でもあります。

早い人は30代、40代でキャリアシフトし、悠々自適かどうかは別として(傍からはそう見えてしまうのですが)充実したライフワークに没頭しています。

私の友人や知人の中にも、すでにこのステージで活躍している仲間がたくさんいます。

彼らは皆、元々は大手企業で働いていた会社員ですが、かなり早い段階で組織に見切りをつけて、独自の世界にキャリアシフトしています。

ゴールデンステージを生きる仲間に共通しているのは、精神的に自立しているということです。

ここで言う「精神的な自立」とは、自分の意思で自分の考えたシナリオに沿って、自己実現を図るということです。

当然ですが、成果がすぐに現れる保証は、どこにもありません。時には大した収入に結びつかない場合もあります(例外もあるようですが……)。

すでにゴールデンステージを生きる仲間の話を聞けば聞くほど、実に「地味な作業」を積み重ねる毎日を送っています。しかも、日々その繰り返しです。

でも、彼らの活動は多くの人々の「役に立ち」、「感動を与え」、「感謝される」という、かけがえのない素晴らしい共通点も併せ持っています。

それが自分にとって「やりたいこと」「やってみたいこと」であれば、何も言うことはありません。

「ゴールデンステージで、自由にライフワークに勤しむ」とは、おそらくそういうことを意味するのだと思います。

         次回につづく(毎週月曜日に投稿予定)
 
(本文は、弊著『なぜ職場では理不尽なことが起こるのか?』<幻冬舎ルネッサンス新書>より一部抜粋編集し、シリーズ化したものです)

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