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【第27回】キャリアプランがひらめく瞬間

転職する前に、自身のキャリアプランのコンセプトを固めておくと、転職後のキャリアにプラスに作用します。

「ライフキャリアプラン」は、「10年、20年後に何をしているのか、何をしていたいのか」をイメージすることから導かれます。

「それでは、君のライフキャリアプランを教えてくれ」転職を決意した私に元同僚が発したこの問いかけは、実に刺激的なものでした(詳しくは【第26回】「転職した後に待っているキャリアとは?」を参照下さい)。

それからというものの、「ライフキャリアプランとは?」が仕事の最中にも頭をよぎるようになります。 

しかし、自分の未来のことなど何ひとつ思いつきません。「10年後、20年後」の文字が、頭に浮かんでは消える日々が続きました。

そこで、今まで経験した仕事の中で「心底ときめいたこと」「心地よかったこと」「時がたつのを忘れて没頭できたこと」に焦点を絞り、思考を繰り返してみました。

すると半年ほど経ってからだったと思います。休日に自宅で何をするでもなくくつろいでいた時、突然あるイメージが脳裏をかすめたのです。

それは自分の未来像に関するものでした。「そうだ、これでいこう!」まさに鳥肌の立つひらめきの瞬間でした。

内容は「日系での経験を外資系で生かし、日本のグローバル化に貢献しながら、コンサルタントとして定年なき人生を」
で、妙に腑に落ちるコンセプトでした。

元々海外を志向していたのですが、実際に携わった仕事はなぜか、国内における営業やマーケティングに関する業務がほとんどでした。

また、私が経験した営業活動の多くは、商品を売り込むだけではなく(もちろんそれもいやというほどやりましたが)、販売促進策の企画や提案が欠かせませんでした。

実は、この提案活動をしている時が最も充実していたことに気づきます。「コンサルタント」という概念は、そのような背景から浮かんだと記憶しています。

更に、外資系ではおそらく「定年という概念はないのでは」と考え、「生涯現役」というキーワードにたどり着きます。

大した内容ではありませんが、とにもかくにもライフキャリアプランのコンセプトらしきものができあがったので、気持ちの上ではひとつ前進です。

すると不思議なことに、あたかもコンセプトができあがるのを待っていたかのように、転職先が決まりました。

その後の私の人生は、この時にひらめいた「ライフキャリアプラン」に沿った形で進むことになるのです。
 
   次回につづく(毎週月曜日または火曜日に投稿予定)
 
(本文は、弊著『なぜ職場では理不尽なことが起こるのか?』<幻冬舎ルネッサンス新書>より一部抜粋編集し、シリーズ化したものです)

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