関係性と話し方
関係性で、態度や話し方が変わるということが話題になったので、少し書いてみます。
以前、取材で、やたら年齢や出身校を聞かれたが答えなかったら、変なプロフィールになったことがあります。メジャーなメディアはやたら年齢を載せたがる。住所や年齢、職業で、ニュースに中の個人をある程度特定させる(他の人と行動させない)ためしかたないのだろう。本当はやめてもらいたいですが。
年齢や出身は個人的に知り合いになった人には、あっさりお話するのだが、ビジネスではパスしたいですね。ずいぶん前だが、同じエリアの後輩とわかったとたんに、先輩風をふかし始めた営業マンがいて、どういう態度で返したらいいのか、複雑な気持ちとなったことがあります。営業提案に来て、最終決定権者の私にご挨拶と最後の説明という段階。そこで、親しげな態度はいいけれど、目線が変わることは違和感しかない。そういうことは、話が決まってから、飲みに行ったときにお願いしたい、と。
私は関係性で、威張りたいわけではなく、そういった要素で態度を変えるべきではないと考えています。また、私は、先輩や年上の方は、ちゃんと敬う気持ちもありますが、そういう態度をとるが、それが当然という態度をとられることはパスしたいです。
私には「さん付け」以外は、タメでいいですとスタッフの皆さんにお願いしています。また、新卒で入った会社も3年目くらいから、後輩も新卒もみんな「さん付け」にするように考えを変えました。社会人で会ったら人は、みんな先輩か対等として接するべしと自分の中で思ったのです。私が呼び捨てなのは、学生の時の仲間と新卒の時の同期だけですね。
以前の会社(非常にトラディショナルな)で、それよりも前の会社(ちょっと外資)の元部下を入社してもらったら、私との会話があまりにも、ざっくばらんで、まわりの社員に思いっきりひかれたことがあります、というか、ショッキングだったようです。その会社は、上司にへりくだり過ぎていて、まどろっかしく、疲れてました。
ところで、英語の話。
最初の会社では、カタコトながら英語で仕入や提携交渉をしていました。その後、ビジネススクールへ留学して、帰って来て何年か後に外資に就職したときに、愕然としたことは、上司と話すための英語を知らなかったこと。外部や同僚、友達と話すのと上司相手は違うですね。英語はみんな対等で同じように喋るとかいうのは違うと今でも思っています。しゃべり方に限らず、英語や「海外では」には、たくさん誤解があるなと。私も日々、思い知らされています。