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日々忙しい研究者がコスパ良く論文を書くためのTips 文献検索・管理編


この記事はこんな人に読んでほしい

  • 論文をどんどん書いていきたいが,仕事が忙しくて中々時間が取れない方

  • Elicit, perplexityなどの便利ツールの存在は知っているが,それを実際にどう応用すればいいかいまいちピンと来ていない方

  • AIを搭載した便利ツールをもっと知りたい方

  • 症例報告やレポートを書くにあたって参考文献を探したいけど,探し方が分からない,時間をあまりかけずパパッと済ませたい方.

  • 最新(2024年6月時点)での便利ツールの動向を把握しておきたい方.← New!

どんどん追記していくので完全版まで少々お待ちください.
⚠️ 内容の多さと執筆の労力に応じて,金額を少々上げさせていただく予定ですので,早い段階でのご購入をお勧めいたします.(一度ご購入いただいた後のupdateは無料となっております.)

ご了承くださいませ🙇‍♂️

はじめに

はじめまして! 中島 誉也 (Nakashima Takaya)と申します.
この記事をご覧いただきありがとうございます.
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こちらの記事なども執筆しておりますのでご参照ください
本記事では,以下の内容に加えて新たに出てきたツールについてもご紹介しています!
→ https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2023/3532_02

私は現在,麻酔科医として臨床をしながら,博士課程3年目として研究をおこなっています.
医学生から,統計学や疫学,医療AIに興味を持ち業務の合間合間にコツコツと研究をおこなっています.

さて,この記事を見ていただいている方の多くは,おそらく医療従事者の方が多いかと思います.
そして,「臨床研究をバンバンやって,論文を書いていきたい!!」という熱いパッションをお持ちなのではないかと思います.
しかし,私含め若手の頃というのは,仕事があまりにも忙しく,研究を始めるために文献検索もして統計解析もして論文も英語で書く,なんてそんな暇ないよ...という悩みを持たれている方も多くいらっしゃるのではないかと思います.
かくいう私も,現在進行形で四苦八苦しながら論文を書いております...

しかし幸運なことに,ここ近年のAIの進歩は凄まじく,ChatGPTClaude, Geminiなどのように,使い方さえ知っていれば,効率が爆上がりするようなツールがどんどん出てきています.

けれども,twitter上ではこんな便利なツールが出てきた!といった情報はごろごろ転がっていますが,それを研究発案の段階から論文執筆に至るまでの一連の流れにどう使っていけるのか,についてまとめた記事というのは中々見つからないと思います.

そこで今回,Xやyoutubeで紹介されているツールを一通り使い方とともにまとめてみました.

これから私が紹介するツールを使いこなすことさえできれば,例えば,文献検索の時間を大幅に短縮することだって簡単にできますし,英語での執筆に困ることもなくなる,といっても過言ではありません!!

それでは早速やっていきましょう!

⚠️ 注意事項 ⚠️

  • この記事では,Pubmedでの検索方法や論文の書き方のコツなどについては触れません.

  • Pubmedでの検索方法についておすすめできるのは,

    • 重見先生の執筆された書籍

  • 論文の書き方や読み方についておすすめなのは,

    • 後藤先生康永先生の執筆された書籍


第0章:研究の流れ

はじめに,大まかな研究の流れについて整理をします.
私の考える研究の流れは大雑把に以下のようになっています.

CQ発案→文献検索→文献管理→RQ昇華→研究開始→統計解析→論文執筆→論文校正→論文提出

立ちはだかる壁

より具体的には,

1.臨床をやっていて出てきたクリニカルクエッション(臨床での疑問)を思いつく/考える.
2.文献検索ソフトを使って,文献を検索し似たような研究や先行研究がないか調べる.
3.先行研究がある場合でも既に分かっていること,まだ分かっていないことなどを調査する.
4.クリニカルクエッションをブラッシュアップしてリサーチクエッションへと昇華させる.
5.倫理審査委員会を通し,研究スタート
6.データを集め,統計解析をおこなう.
7.論文を書く.
8.論文の内容を校正する.
9.頑張って論文を通す.
10.無事にアクセプト

それでは,文献検索・管理のツールについて紹介していきます!!
まずはじめに,以下に今回紹介するツールの特徴をまとめました.
各プロセスで迷った際に目を通してみてください!


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