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美容室の開業 女性美容師は創業融資は借りれるの?

2-2-4 美容室の創業融資 美容師が創業融資を受けやすい理由

美容室専門税理士の中嶋です。
美容室開業で知っておきたい知識をノートでまとめて配信しています。
一定記事までまとまりましたら一部有料化を予定しております。
今回のテーマは、「女性美容師は創業融資は借りれるのか?」についてです。

 最初に結論を言いますと、女性だから、という理由で創業融資が受けられなかったり、希望金額を引き下げられたことは一度もありません。この事実はもっと沢山の人に知ってもらいたいし、個人的には女性美容師の方ほど、積極的に開業して、自分のやりたいお店を持ってほしいと思っています。

〇女性の創業は優遇されています。
 日本政策金融公庫の融資制度では、女性、若者、シニアの創業を特に応援しており、融資の金利での優遇を受けることが出来ます。それは、一般的には女性、若者、シニアの創業が難しいとされていることの裏返しでもあります。でも、美容師という職業については女性の創業が難しいというのは当てはまらないと私は考えています。

〇どうして女性の独立はプライベートサロンが多いのか?
 出来るだけリスクのない小さな独立をしたい。最初は出来るだけお金をかけずにプライベートサロンからスタートしたい。女性美容師の方の開業相談を受けるとこういった相談が多いです。私だけの小さな店を作りたい、という方は良いのですが、リスクを避けて小さな開業からスタートしたいという方が多い背景には、一般的に女性の創業が難しいと考えられているようで、女性の開業となるとなぜかプライベートサロンがいい、という風潮があるように思えます。結婚、出産、育児というライフイベントに合わせるためにプライベートサロンの方が現実的で望ましい、と考えている人も多いです。

〇経営に男性も女性もない。
 美容室の経営において、男性の方が有利、ということはありません。経営を学んだ人だけが伸びます。性別は関係ありません。集客に関しても、どんな立地に出店するのか、ホットペッパービューティーをどうやって活用するのか、インスタをどうやって活用すのか。これにも性別は関係ありません。むしろ、美容室のお客様はほとんどが女性です。男性一人だけのサロンには行きづらいという人も多い中で、女性美容師が経営しているサロンであれば、男性が経営するよりも有利となると言えます。また、少なくともお客様が判断できるレベルにおいては、美容師としての技術が男性の方が高い、ということもないと思います。
 女性美容師は小さな開業を、プライベートサロンでの開業を、というのは大きな勘違いで女性美容師の美容室の開業にはもっと積極的になっても良いと思います。

〇創業融資の受けやすさに違いはあるのか。
 創業融資が受けられるかどうかは、開業という目標のためにコツコツとお金を準備してきたかどうかと、開業に向けてしっかりと美容師としてのキャリアを積んできたかどうかで決まります。融資の受けやすさで男性、女性の違いはなく、先程も触れた通り、国の融資制度においては、女性の開業は積極的に応援されていますから、女性であることをもって、創業融資が受けにくい、ということはありません。

〇小さな開業は実はリスクが大きい
 小さな開業は実はリスクが大きいということ、最初に選ぶお店の大きさによって、将来の収入が変わるということ、今まで知らなかった事実を知ることで、プライベートサロンの開業をやめる人もたくさんいます。女性でも雇用サロンを開業する人はたくさんいます。開業して3年目で2店舗目を出す人もいます。お客様の利益を見ても、プライベートサロンでない限りは、利益の大きさに男性美容師、女性美容師の違いはありません。経営者としてどうしたいのか、で結果が変わっているだけです。

〇おわりに
 開業3年目で2店舗目をオープンされた女性美容師の方がいます。採用するスタッフも全員女性です。ご自身が体験された女性美容師としての働き方に疑問を感じ、それならば!と自分の思い描く女性美容師が思いっきり働けるお店を作りたい、と2店舗目をオープンされました。この方も、最初の面談の時には、出来るだけ借金はしたくない、小さなプライベートサロンから開業しようとされていました。当時描いていた将来とは全く違う道を歩んでいます。こんな美容室開業をもっと増やしたい。

ではまた。

美容室専門税理士 中嶋 政雄

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