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2016年 21冊目『脳には妙な癖がある』

著書の池谷裕二さんは東大の薬学部の教授です。
様々な脳にまつわるティップスが載っています。
そうなんだ!と思ったポイントを書いておきます。

・羨ましい同僚が不幸に陥ると報酬系である「側坐核」が活動します。
いわゆる「シャーデンフロイデ(他人の不幸を喜ぶ)」は脳の仕組みとして組み込まれているようです。

・アメリカ脳は「できる奴だ」と思い込んでいる。
:他人よりリーダシップがある=70%
:平均以下のリーダシップ=2%
:他の大学教授より優れている=94%

・デイトレーダーの血中ホルモンであるテストロンの多寡とその日の儲けの多寡に相関がある。

・オキトシンを鼻から投与すると、一度だまされた相手と再度不利な契約を結ぶ。

・左右で見え方が異なり、左半分を重視する。正面にあれば左側のものを手に取る。

・恋愛をすると脳の処理能力をが上がる。(好きな人の名前を1000分の26秒と認知できない時間見せるだけで、あるテストの成果が向上した)

・母親の「経験」が遺伝すると言うマウスの実験結果がある。

・笑顔を作ると楽しいと脳は感じる。(箸を咥えて笑顔に近い形を作るだけでドーパミンが放出される)

・人の五感のうち嗅覚以外は視床をを中継して大脳皮質に届く。しかし、臭覚は直接脳に届く。

・コーヒー豆の心地よい香りを嗅ぐと、相手を手助けしたいと思う。

・最適な勉強法はインプットの数を増やすのではなく、アウトプット(例えばテスト)を増やすこと。

ちなみに各章のタイトルは以下のようなものです

・脳は妙にIQに左右される:脳が大きい人は頭が良い?
・脳は妙に自分が好き:他人の不幸は蜜の味
・脳は妙に信用する:「信頼度」の判定の仕方
・脳は妙に運任せ!:今日はついている!は思い込みではない
・脳は妙に知ったかぶる:後知恵バイアス
・脳は妙にブランドにこだわる:見えざる力に動く理由
・脳は妙に自己満足する:行きつけの店しか通わない理由
・脳は妙に恋し愛する:愛の力でモチベーションが上がる
・脳は妙にゲームにはまる:映像的説明に弱い
・脳は妙に人目を気にする:自己犠牲を取るようにプログラムされている。
・脳は妙に笑顔を作る:形からで幸福になれる
・脳は妙にフェロモンに惹かれる:汗で不安も性的メッセージも伝わる
・脳は妙に勉強法にこだわる:入力よりも出力にこだわる
・脳は妙に赤色に魅了される:相手をひるませ、優位に立てる
・脳は妙に聞き分けが良い:音楽と空間能力の意外な関係
・脳は妙に幸せになる:歳をとるとより幸せになる
・脳は妙に酒がすき:志向は本人のしらないところで形成される
・脳は妙に食にこだわる:脳に良い食べ物は
・脳は妙に議論が好き:気合や根性は古い大和魂
・脳は妙におしゃべり:メタファーが会話の主導権を変える
・脳は妙に直感する:数値を直感するのが苦手
・脳は妙に不自由が心地よい:自分のことを自分で知りえない
・脳は妙に眠たがる:睡眠の成績も大事
・脳は妙にオカルトする:幽体離脱と俯瞰力の関係
・脳は妙に瞑想する:夢がかなったのはどうしてか
・脳は妙に使いまわす:やりはじめるとやる気が出る

▼前回のブックレビューです。

▼新著『業績を最大化させる 現場が動くマネジメント』です。

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