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とくしまマラソン2023出走記

2023/3/19に行われたとくしまマラソンの出走記を残す。

当レースの目標

●が達成項目。
○が未達成項目。

MUST目標

  1. ●2時間55分切り。

  2. ●怪我をしない。

  3. ●歩かずに完走する。

WANT目標

  1. ○2時間50分切り。

  2. ●大迫傑さんを見つける。

  3. ●イーブンもしくはネガティブスプリット。

当レースの結果

グロスタイム: 2時間52分24秒
ネットタイム: 2時間51分39秒

サブエガは出来なかったが、PBを12分ほど更新することができた。

レース前

徳島への遠征レース。
前乗りをしてのレースは経験ありだったが、長距離の遠征レースは初めてだった。

レースで使うものに関しては忘れ物厳禁なので、荷造り時点でレースは始まっていたと言える。

久々にスーツケースを引っ張り出し、前後の観光旅行分も含めて荷造りを進める。
レースウェアを丁寧に畳み、何度か確認して仕舞う。
ランパンは直前まで悩んだ末、2着持っていった。

余裕を持って空港へ向かい、前日の夕方に無事現地入りした。

トレーニングプラン

書いたらとても長くなってしまったので、今シーズンのランニング振り返り記事を別途書くことにした。
今回は割愛する。

※2022/3/27 以下の記事にまとめた。


前夜~当日朝の過ごし方

前夜

予定よりフライトが遅れ、19時頃にホテルへチェックイン。

徳島うどんを食べに駅前へ。
セルフうどん やま にて肉うどん(並)を食す。

レース前日なので天ぷらは我慢した。

偶然、同じランニングチームメンバーと居合わせ、気持ちが幾分解れた。
初めて上陸する四国で、いつものグループランメンバーに会えて本当に嬉しかった。
翌日のお互いの検討を祈り別れる。

うどんを食べてホテルへ戻る途中にも、ラン仲間と駅前で偶然会い、奇遇にも同じうどん屋で同じメニューを食べようとしていることを聞き、更に気持ちが解れた。

すぐにお腹が空きそうな気配を感じたので、コンビニで2回目の夜ご飯を買う。
野菜スープとおにぎり(鮭バター)と和菓子とRIヨーグルト。
あとノンアルコールビール。
今回は初めて長期間(2週間)の禁酒をしていたので、最後のノンアルコールビールに感謝しながら飲んだ。

ちなみに、様々なノンアルコールビールを飲んでみたがダントツでレベルが高かったのはアサヒのドライゼロだった。

普段はサッポロ 黒ラベルを常飲しているが、ノンアルコールビールはアサヒに軍配が上がった。

禁酒が必要な際は是非。
ちゃんと気休めにはなる。

徳島駅周辺は軒並み閉店時間が早く、飲み屋以外は19-20時頃に閉まってしまうことを到着してから知った。

大本命レースへの緊張からか、前日からお腹を下していたので急いでドラッグストアへ駆け込んで下痢止めを購入した。
積んできた練習を無駄にしないためにも、トイレでのタイムロスは絶対避けたい。

今にも寝静まりそうにしている20時手前の街。
すぐにホテルへ帰る。

持参したマッサージガンで脚を解し、シャワーを浴び、翌朝の準備をしていたらあっという間に23時前になってしまっていた。

急いでめぐりズムとマスクを着用し、全顔防備スタイルで寝た。

当日朝

5:30に目覚ましをセットしたが、4:30に自然と目が覚めた。

睡眠時間は5時間程度で十分ではないが、スッキリ目が覚めたのでそのままベッドから起き上がる。

前日、コンビニで買った朝ごはんを食べる。
おにぎり(もち麦梅こんぶ)、バナナ、R1ヨーグルト(飲むやつ)。

そのあとにMAURTEN DRINK MIX 320を飲んだ。
高価かつレース中に飲むものではないこともあり、当日に初めて飲んだ。

噂には聞いていたが、不味い!

カブトムシゼリーから科学的なものを排除したような味。
カブトムシゼリー食べたことないけど。

葛湯とかに近いのかもしれない。

あまりの不味さに緊張が少し解れた。

無事トイレも済ませて7時過ぎにホテルを出発。
荷物を置いたまま会場に行くことが出来るのは後ろに旅を兼ねたレース遠征の利点だろう。

スタート会場までは歩いて1.5kmほど。
徳島駅から無料送迎バスも出ていたが、自分のペースで過ごしたかったため歩いて向かった。

受付を済ませてラン仲間と落ち合う。
今日のコンディションやレースプランについて話し、それぞれのスタートブロックへ移動する。

初めてのAブロックにテンションが高まる。
周りは速そうな雰囲気の人が多くて独特の緊張感があった。

移動して早々にまた別のラン仲間と落ち合うことが出来たので、開会式が始まるまでの30分程の時間をリラックスして過ごすことが出来た。

開会式では県知事の挨拶後、野口みずきさん、大迫傑さん、金哲彦さん、神野大地さんという錚々たるゲストからのメッセージもあった。

敬愛する大迫傑さん直々の言葉を胸に、練習を積み重ねた日々を想う。

すべて引き連れて楽しんで走ろう。

肩の力を抜いてレース直前の気持ちづくりができた。

装備まとめ


今回はなかなか色がうるさい。

シューズ

Nike: Zoom X Vaporfly Next % 2

ウェア

いつもと違うのはボトムスだけ。
練習で使ってきたJINGERのランパンにした。
NIKEのハーツタイツにしようとしたが、ジェルを多数持つ必要があったので収納部・数にゆとりがあるこちらにした。

キャップ: ELDORESO | Florence Cap(Navy)
トップス: 参加しているランニングクラブのスリーブレスTシャツ
ボトムス: JINGER | マルチポケット付きランニングパンツ(RED)
ソックス: SIDAS: Run Feel ML(40-41)
アームカバー: CW-X | アームカバー(指掛けタイプ)

補給食

●がカフェイン入り。

序盤多めに摂り、中盤はあまり摂らなかった。
ちばアクアラインマラソンも似たような摂取タイミングだった気がする。
エネルギーが切れる前に補給できたと思う。

 8km付近: AMINO SAURUS GEL(レモン味)
16km付近: ●AMINO SAURUS GEL(マンゴー味)
22km付近: MEDALIST 塩ジェル
35km付近: ●KODA ENERGY GEL(コーラバニラ味)

Mag-onのバナナ味も持っていたが、当日は暑くてドロドロのバナナ味を口に含む気にならず、結果的には摂らなかった。

その他

大塚製薬がスポンサードしていることもあり、給水所にOS-1があったのが嬉しかった。

給水所ではポカリ、OS-1を飲み、水はジェルでベタついた手を流すのに使った。
給水所はあまり混み合わなかったため、ゲットミスがなく良かった。

レースの振り返り

Start~10km

Aブロックとはいえ、前にSブロックが居たので45秒遅れでスタートラインを抜けた。

スタート直前で大迫傑さんを見つめていたら一瞬目が合って(女子の気持ち)嬉しかった。

ちばアクアライン・ハイテクハーフと、スタート後にジグザグ抜いて消耗したので今回は落ち着いて進んだ。

10km地点まではちょうどいいペース帯の人に巡り会えず、合うと思ったらサブスリーペース付近(4'10~4'15)で少し遅かったりして焦った。

おそらくサブ50狙いの人たちはもう少し前でスタートしていたのだろう。
スタートで仲間を見つけられなかったのは痛い。

スタート前は少々肌寒かったが、河川敷に進んでいくとすぐに暑くなったので補給は早めに摂った。


11km~20km

河川敷の地味な道が進む。
知らない街の知らない河川敷。
知らない人の応援を受けて、知らない人と走る。

途中で綺麗なフォームのランナーを見つけたのでその人に付いた。


21-30km

ハーフ地点でサブエガペースからは1分ほど遅れていることを確認。
危機感を持ちつつも、まだレースは半分残っているので焦らず進捗させようと判断。

23km地点のスライドを過ぎ、24km付近の西条大橋に差し掛かったとき、いよいよ後半戦が始まることを実感した。

途中で見つけた綺麗なフォームのランナーは、ハーフ地点付近で抜いていたので姿を見つけられなかったが、橋を越えた辺りで再び並走することになった。
どうやら私の後ろに付いていたようだ。
私は彼に自然と話しかけていた。

「サブエガ目標ですか?」
「一応、目指してます。」
「同じくらいだと思うんで、よろしくお願いします。」
「はい、頑張りましょう。」

シンプルな2往復の会話を交わした。
キロ4ペースで話すには余裕度が低い状況だったが、それでもなんだかこの人には話しかけたかった。

それからの10kmほどは自然と二人で集団を引っ張っていた。

途中で最後尾付近からスタートしたと思われる神野大地さんが私達のことを颯爽と抜いていった。
プロの軽快な走りを間近で見られてテンションが上がった。

サプライズはそれだけでは終わらない。
30km地点手前の給水所には大迫傑さんの姿があったのだ。

「後半戦頑張ってください。」
あの大迫傑さんに声掛けをしていただいた。

いつも動画で見ている大迫さんからいただく直接の応援は集中力を高めるのに十分な作用があった。

この給水タイミングを境に、一緒に集団を引っ張った例のランナーが出遅れ、別れてしまった。

31~40km

この辺りから道で倒れていたり、止まっていたりする速そうなランナーが目立ってくる。
誰もがそうしたくてそうしている訳ではない。

止まってしまっているランナーには「ファイト。」と声を掛けて行った。
善人振るとかそういうつもりではなく、そうすることで自分を奮い立たせていた。

人に声を掛けると不思議と声が返って来る。
「ありがとうございます。」「ファイト。」「ナイスラン。」そういったポジティブな言葉ばかりだ。

声の力は大きい。
生の声援は脚を運ぶ力になる。

それでも、どうしてもピッチは落ちてくる。
脚が思うように動かなくなってきていることを自認した。


腰が落ちてフォームが崩れている。

あと少し。振り絞れ。
そう奮い立たせても重い、回らない。

ここから先は気合だ。
毎回のポイント練習で粘って鍛えたメンタルをここで発揮するんだ。

練習会で粘れるのは当たり前。
一人で粘る練習を積んできた成果をここで出したかった。

41km~Goal

とても長いラストコーナーが始まった。

見飽きた河川敷から外れ、市街地に戻っていく。
沿道の声援が増える。

学生の応援は一際大きな力になる。
若さって本当にすごい。
キラキラした声援をありがたく浴びながら脚を懸命に回す。

42km地点では一緒に着いてきてくれた彼女、釣りのついでと言ってわざわざ来てくれた友人たちが声援を送ってくれた。

そのありがたさを噛み締めながらゴール地点まで走りきった。


Goal後

右ハムストリングスが少し攣りそうだった。
給水は9割の給水所で摂っでいたが、それでも脱水気味だった。
ゴール直後にOS-1が配布されていて助かった。
あとはとにかく足が重かった。

翌日のダメージ

椅子から立ち上がったときや階段の下りがキツかったが、筋肉痛以外は特になかった。

怪我なく終えることが出来て本当によかった。

翌日に料亭で食べたコース料理は、身体の深部に染み渡る美味しさだった。土瓶蒸し好きなんだよなあ。

大将もとくしまマラソンはよく走っているとのこと。

レースの感想

コースについて

とくしまマラソン。
2019年以来・4年振りの開催だったそう。

スタート・ゴール付近以外は吉野川の河川敷沿いを走るシンプルなコース。
ハーフ地点を少し過ぎたところで折り返し地点がある。
折り返したあとは西条大橋という立派な橋を渡り、右岸をひた走る。
左岸より右岸の河川敷の方が広かった。
アップダウンは吉野川にかかる橋付近以外は特になし。
基本的にフラットでとても走りやすかった。

市街地コースに比べて地味ではあるが、自己ベストを狙うにはいいコースだと思う。
給水所にOS-1が設置されているのも大きなポイント。

自身のレースについて

今シーズン最後のレースだった。
11月のちばアクアラインマラソンで幕を開けた今シーズン。
結果は3時間4分0秒。
このときは大幅な記録更新を出来て満足出来たものの、後半に力を残し過ぎてしまった点は反省要素だった。

それからの日々はシーズン最後のとくしまマラソンでの記録更新を目標に取り組んできた。
まだ走歴が浅いので伸び代はある。
11月時点では高い壁と思っていた3時間切りが現実的なものになってきていた。

3月までの繋ぎとして、ハーフマラソンを3回、10kmレースを2回走り、速いスピードへの慣れとモチベーション維持をしていた。

特に効いたメニューはTペースの閾値走だ。
3'45-3'55/kmペースで20分を上限にペース走の実施。

追い込みたいときは15分+15分+10分といったように分割し、総距離を伸ばす分だけ設定を少し緩めて実施したりした。

Tペースの練習でスピードに対する余裕度を高めて、実際のスピード練習はIペース・Rペースで行った。

ちばアクアラインマラソンから12分ほどPBを更新出来たのは、この練習・怪我をしなかったこと・ジョグの量を増やしてバランシングしたことが大きく作用したと考えている。

来シーズンも満足行くレースができるよう、少し休んでからまた練習を継続していきたい。

データ

手元の時計で、ハーフ通過地点が 1:26:00 だった。
後半は1:25:39となるため、後半の方が21秒ほど速かったようだ。

最初の出遅れ以外は概ねイーブンと言って良さそう。


後半は足が回らず若干ペースダウン。


全体を通して75~79点ほどのスコアで推移。なかなか80点に満たない。左脚の強化をして、左右対称性を改善したい。

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