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売れてもだめなのかぁ…?

 クリアファイルを何枚も売ったが、会社は不満でした。なぜなら販売価格が安かったからです。社内からの不満の声は他にもありました。「売れるものをなぜ、販売をやめてしまうのか?」です。
この声については、私は納得していました。私のやっている事が理解出来なかったからだと思います。
私はクリアファイルを売る時は、マーケティングをしっかり行っています。マーケティングをしっかりやることにより、制作部数が解るからです。在庫は1枚もしたくなかったので、この方法を取りました。確実に売れる枚数を制作して、販売し、毎回(3回行った)完売していました。
「売れるものをなぜ、販売をやめてしまうのか?」という声は、私のこのやり方が理解出来なかったのだと思います。マーケティングを行うということも会社に取っては無でした。在庫を残さずに毎回、完売させる。自分では大成功だと思っていたのですが、社内には全く意味が通じず、バッシングの嵐でした。

 クリアファイル3種を各月事に連続で販売しました。そして、3ヶ月で一旦止めました。この3ヶ月にも意味がありました。3ヶ月ほどであきられてしまうと思ったからです。3ヶ月連続で完売はしましたが、発売から完売するまで日数が長くなってきました。3回目は40枚を完売しましたが、5日かかってしまい、なんとか完売したという感じでした。
3ヶ月であきられると踏んだのは、最近の流行に関する様子をみてのことです。流行の映りはやりが早い。tiktokの影響だろうと思う、とにかく早い。毎年、年末に流行語大賞が行われる。以前は「これだ!」というものが1個、必ずあったのだが、最近は流行語が出ては消えを繰り返す。だから年末に1個は出せない。この流行の範囲が3ヶ月だと思って、3ヶ月で止めようと最初から思っていた。

 社内に説明しても理解は得られなかった。何をやっても理解してもらえない。この会社でSNSをやる意味が全く解らなかった。
とにかく、何をやってもバッシング受ける。売れてもバッシングは受けるとどうしようもない状態が最後の最後まで続いた。
この辺で会社の為にやるのがバカバカしくなってきた。それでも自分に言い聞かせながら「会社の為に!」だけを考えて、SNSを研究し続けた。

《次号(#13)へ続く》


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