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あなたの"対人感受性"が「売れる」をつくるのです。

こんにちは。中村です。
今日は「対人感受性」について書こうと思いますが、
その前に、この対人感受性というのは「高ければ良い」「低ければ悪い」といういうものではないということを先にお伝えしておきますね。
どちらかというと、職種によって異なる部分もあります。
どちらにしてもこの「対人感受性」をどうコントロールしていくのかによって、仕事の成果にも影響を及ぼすこともあります。

そんなことではじめていきましょう。
どうぞお付き合いください。


人見知りバロメーター。

まず最初にあなたに質問です。
あなたは「人見知り」をする人でしょうか。

私はそう見られないタイプなのですが、実は相当「人見知りする人」です。
子供の頃からそうですね。知らない人の中にいると存在を消します(笑)
小学生や中学生の頃も、学年が変わって新しいクラスになると「人見知り」します。
子供の頃はそんな自分が少し嫌だったけど、それでもまあ いつの日か慣れて素の自分が出せるようになるので いつしか忘れて、また翌年同じ思いをするのですね。その繰り返しでした。

まあ、私のことは置いておいて、
この「人見知り」という現象。起こる人と起こらない人がいます。
例えば、初めて会った人にも遠慮なく話しかけれる人。その人は「人見知りしない人」だと言えるでしょう。
きっとその人はすぐに人と仲良くなる強みを持っていて、和に溶け込むのが早い。きっと新しい環境を楽しめることでしょう。

一方「人見知りする人」。
仲良くなるのに時間がかかるから、ある種のストレスも感じやすくなります。楽しさを感じるのに時間も労力もストレスも掛かるのですね。


人見知りのメカニズム。

ある書籍で読んだことがあるのですが、
「人見知り」をする人はなぜそうなるのかというと、
「自分が話しかけると、もしかしたら嫌かもしれない」と先に考えてしまうからなのだと。
つまり、話しかける前に「話しかけたら迷惑かもしれない」と考えてしまうからコミットメントできない。相手がどう感じるかが怖いのですね。

人見知りしない人へのアンケートで、92.6 %の人は
「自分が話しかけることで相手がどう思うかは考えたことがない」
または、「私に話しかけられて嫌だと思われても気にしない」という答えでした。

ここに大きな違いがあります。
話しかける前に「相手の反応を考えてしまう」=話せなくなる。
という人見知りさんに対して、
「相手の反応は気にしない、考えたことがない」=すぐに話せる。
という人見知りしない層がいるということですね。

まあこれはあくまで「違い」についての話で、大きく分けて2種類の人がいるという話ですね。


対人感受性と人見知り。

さて、ここからが対人感受性の話しです。
「対人感受性」とは、
自分の行動や言動に対して、自分以外の人がどう感じるかということへの感度を言います。
つまり、対人感受性が高い人は、自分がしたことに対して相手がどう感じるかに敏感だということですね。

例えば、仲間同士の会話の中で AさんがBさんに「キミの故郷はどこ?」と聞いたとしましょう。
その瞬間に聞かれたBさんが一瞬目を伏せてごまかし気味にこう言います。
「ほ、北陸の方です」。

対人感受性の高い人は、「詳しく言いたくないんだな」と気付き、
「そっか。故郷っていいよね」と言いながら別の話に切り替えることができます。

一方、対人感受性の低い人は、言いたくないということに気付きません。
なぜならば「相手がどう感じたか」には関心がないのですね。
「えっ北陸??どこ?金沢?富山? 富山って鱒寿司が美味いよね〜」と話を広げてしまうことすらあるでしょう。

ちょっと待って、
これって、人見知りのメカニズムと同じだと思いません?
私はそれに気付いた2000年頃から、対人感受性=人見知り度 という観点でいろんな人を見てきました。そしてそれが「人のタイプとして」ほとんど相違ないことがわかったのです。

ビジネスと対人感受性。

ここまで読んだら、
人見知りする人=敏感で繊細で優しい人。
人見知りしない人=鈍感で大雑把で言いたい放題な人。
という印象があるかもしれませんが、それは私が言いたいことと少し違います。

ビジネスの種類によっては「対人感受性が低いこと」が大きな武器になることもあるのです。

例えば、訪問型セールスやMLM(ネットワークビジネス)の成功者は概ね「対人感受性が高くはない」と断言できます。ほぼ「低い」と言ってもいいでしょう。
先に言っておきますが、私は訪問型セールスもネットワークビジネスも否定はしていません。自分がやるかやらないかと言えばやらないのですが、
それはビジネスとしての否定ではなく、他に自分がすべきビジネスがあるからですね。

話を元に戻します。
訪問型セールスやネットワークビジネスは、自分が肯定する商品を人に勧めるときに(あるいは、MLMなら下層の売り手を勧誘するときに)
「相手がどういうタイプで この話をどう思うか」なんて考えたら成果は出せないでしょう。
「自分にとっていいんだから、あなたにとってもいいに決まってる」というマインドだからこそ押し切って成約できるのです。

対人感受性が高い人がMLMに挑戦したらどうなるか。
100%(ヒャクパー)病んでいくでしょう。そして成約したとしても罪悪感に駆られるかもしれません。相手がどう思うか先に考えてしまうということはそういうことなのです。

だから対人感受性が低い人はビジネスで成功する人が多いと言われています。ビジネスという目線だけで言うと「売れるかどうか」が最も重要なわけです。その点で「相手を押し切れる能力」というのは結果を出せるわけですね。


対人感受性が高い人がすべきビジネス。

対人感受性が高い人。つまり「人見知り族」のことですが、
彼らには「人の反応に敏感」だという特徴があります。

そしてそれは、現代のインターネットによるビジネスにとっては大きな武器になるのですね。

インターネットが普及して、スマホが世に登場した2008年。
そこから4G環境が訪れて人の消費行動は激変しました。

その前はいわゆる「売り込みセールス」が主体。
セールスマンの売り込みによって「売上」という数字を作り上げていったのです。それをアウトバウンド・マーケティングと言います。

そして今。
インターネット出現によってセールスが大きく変わりました。
それを「インバウンド・マーケティング」と言って、
「売り込み」とは逆の「見付けてもらう」という視点で行うセールスが主流です。

「売り込み」は「攻める営業」。
「見付けてもらう」は「仕掛け営業」ですが、実はもっと感情的要素が高いのですね。仕掛けだけではだめなのです。

そこで重要になってくるのが、
「人がそれを見てどう感じるか」ということ。
まさに 相手にとってその商品が「どう良いのか」ということを考え、伝えるという点なのですね。

そして対人感受性の高い人こそが
それを実現できるのだと、私は思うわけです。


対人感受性の高さがベネフィットを生む。

ベネフィットというのは何度も書いていますが、
「それを買ったらその人に訪れるイイコト」です。

家族でキャンプに行く自動車のCMがありますが、
あれなんかは「ベネフィット」が明確ですね。
「この車を買ったら、自分にもこんな楽しい家族の時間が手に入るかも」
「なるほど、この車があれば子供たちとも思い出づくりができそう」
と、自分の未来に置き換えて想像できるから買おうとするわけです。

例えば、別の車のCMで「世界初!◯気筒エンジン搭載!」というものがあっても「このエンジンで思い出づくりをしよう」とは思わないわけですね。
これは「走り」にこだわる人をターゲットにしているわけで、その場合のベネフィットは「走りやエンジンの音、質への満足感が得られる」というところです。その車で高速を走っている自分を想像させるのですね。

ベネフィットの話しは別の記事でもしているのでここまでにしましょう。
対人感受性が高い人は、本来ベネフィットを考えることができる人です。

もし対人感受性が高いのに「売ろう売ろう」としてしまっているなら、
今すぐにでも「売ろう売ろう」とすることをやめて、まずあなたの商品やサービスの「ベネフィット」を考えましょう。
相手がどう思うかに対する感度が高い人が、その商品を客観的に見つめるのです。そして自分に問うのです。
「自分だったらこの商品を買うかどうか」

ベネフィットは客観的に見れないと考えれないもの。
自分の商品はどうしても「主観」で見てしまいがちだから、それを顧客目線で見てみるのです。

それができればベネフィットは考えつくはず。
それでも考えられないのであれば、何か過去の指導経験がブロックしていて見れないだけです。
その場合は誰か別の人に客観的に見てもらってください。自分が客観的になれる道筋を見出すのです。誰もいなかったら私に見せてください。
(中村にメッセージで相談する)


対人感受性が救えるもの。

私は対人感受性の高さがこれからの時代に重要だと思っています。
なぜならば、ネット通販にしてもコンテンツ販売にしても何にしても
直接お客を目の前にして売ろうとするのではなく、
「見付けてもらうこと」が重要だと思っているからです。

SNSで売り込みをしたらどうなりますか?
みんな離れていきます。
でもSNSで売れる人もいます。
その人と「人が離れていく人」は何が違うのでしょうか。

それを買ってくれる人が「見付ける」からいいのです。
「買って!」と言うのではなく、
相手から「欲しい」と思っていただく。
その違いです。

「あなたも◯◯を始めませんか?」
「今なら稼げます!」
「これやるといいですよ〜!」
これらも「買って」と同じですよ。
それもこちらからの「売り込み」です。

それを買った後でその人に訪れるイイコト。

それは対人感受性の高い人のなせる技です。
そしてそれは、
これからのビジネスにとって
とてもとても重要な、「成功への鍵」みたいなものなのです。


#人見知り万歳!


それでは今日はこのへんで。
またお会いしましょう。



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