自律神経の話。

色んな場面で、「朝起きられない」とか、「夜なかなか寝付けない」って言う人の話を聞きます。
確かに、なかなか寝付けなくて、何となくSNSのタイムラインを見ちゃうとか、動画を当てもなく眺めてて、気づいたら朝の4時とかね、あるかもしれません。そうこうするうちに寝落ちしてて、気づいたら寝過ごしてたって話、誰しも一度や二度は経験があるのではないでしょうか。

この辺の「寝起き」とか「寝付き」って、「自律神経」が関係しているらしい。
『自律神経の話(小林弘幸著)』に紹介されています。
この本の受け売りですけど、どうやら「交感神経」と「副交感神経」が関係しているみたいです。
簡単に言ってしまうと、「交感神経」は「アクセル」、「副交感神経」が「ブレーキ」らしい。

つまり、朝 起きられないのは、「副交感神経」優位な状態で、「眠気(ねむけ)」として顕在化します。
夜 寝付けないのは、「交感神経」優位な状態ですが、交感神経は、「緊張」とか「集中」として現れます。
それぞれ必要な時に、バランス良く出現してくれれば良いんですけど、それができないから多くの人の「困りごと」になっているんでしょうね。
なので、その「自律神経」の調整方法を知って、自分の生活に取り入れることができれば、冒頭の「朝・夜問題」を解決できるかもしれません。
それでは、その方法をご紹介して参りましょう。

っと言うことで、自律神経を整える要素または方法は以下の4つらしいです。
① 生活習慣
② 食事
③ メンタルケア
④ 運動

如何でしょう。それぞれいかにも大事な要素っぽいじゃないですか。
ちょっと一つずつ見ていきましょうか。
まずは1つ目の「生活習慣」から。
やはり「夜」の習慣が大事みたい。特に「夕食」は、寝る「3時間前」には取った方が良いと。更に、「お風呂」に入った方が良いと書いてあります。案外、シャワーで済ませている人も多いかもしれません。
お風呂も「15分」ぐらい入った方が良いらしいけど、そんなこと、温泉に行った時ぐらいでしょうか。ホント、普段お風呂に入らないですねぇ。
どうやら、一度体温を上げて、下がってきた時に眠りに入りやすい様です。なので、寝る「1時間半前」に入浴すべしって言っています。

いやぁ、のっけからできてないじゃないですか。私。皆さま如何でしょうか。夕食の時間と入浴の時間。
就寝から逆算して計画しましょうって話でした。
あと、朝は、余裕をもって起きて、「光を浴びる」こと。光を浴びることで「体内時計」が調整される様です。
ぎりぎりまで寝てて、取るものも取りあえず準備して、家を飛び出していないでしょうか。
朝は、早めにおきて、朝日を浴びながら、水を飲みましょう。

続いて2つ目の「食事」について。
ここでは、「腸」の重要性を説いています。最近、この「腸」にフォーカスした書籍を多く見る様になりました。何はともあれ「腸」を大事にしろと。「腸」は自律神経の安定にも寄与すると。そんな感じです。
で、「腸」に良い食事は、「食物繊維」と「発酵食品」みたい。この「腸」を含めた「食事」については、様々な書籍で紹介されてますから、次回、改めて深掘りしたいと思います。

あと、食事の話で一つだけ付け加えると、「お酒」は、NGみたいです。何となく、お酒を少し飲んでた方が寝付きやすいって思ってましたけど、そんなことないみたいです。
そもそも、アルコールは、上述した「交感神経」を刺激するので、眠りを阻害するんですね。寝たつもりでいても、良質な眠りになりにくいってことでしょうか。
あと、「脱水」状態になること。よく、夜中に目が覚めて、極度な「喉の渇き」に気づくことがあります。
この「脱水」と同時に、「利尿作用」。ダブルで夜中に目が覚めるわけですね。確かに、夜中に目が覚めて、トイレに行って、水を飲んでる気がします。これだけ考えても、ちゃんと眠れていない気がしました。

さて、3つ目の「メンタルケア」について。
色々紹介されていますけど、意外と「ルーティン」が良いみたい。毎日、決まったことを、安定して繰り返すことで、メンタルも安定するってことでしょうか。良くスポーツ選手のルーティンが紹介されますけど、一般の人にとっても、ルーティンを決めて生活することが有益なんですね。
その他、「音楽」の効果もあるみたい。朝は、テンションを上げる曲を聴いてドーパミンを放出させて仕事とか学校に行きましょうと。夜は逆に、リラックスできる曲を聴いて就寝に近づけましょう。

あと、メンタルには、「笑う」ことも良いらしい。勿論、楽しい場面で笑うこともありますけど、鏡の前の自分に向かって「笑顔」を見せることでメンタルに良い影響があるみたいです。
顔の筋肉が「笑顔」である状態を感知して、「笑顔」を見て脳が良い状態であると認識する様です。
この話、以前紹介したwell-beingでも出てきました。「幸せだから笑う」のか。「笑うから幸せ」なのか。常々「行動」が先にあるのだと。
っと言うことで、メンタルに良いことをルーティン化することを考えましょう。

はい。最後の4つ目は「運動」です。
毎日の生活の中に「運動」を取り入れる。かなり意識して、日々の時間の中に組み込まないと習慣化できないものの一つではないでしょうか。
忙しい日々を繰り返すうちに、ついつい疎かになりがちな「運動」です。
通勤や通学を「自転車」や「徒歩」を組み合わせれば、「移動時間」を「運動」に変換できるかもしれません。あと、リモートワークが普及したので、意識的に外に出て「散歩」ぐらいから始めてみても良いかもです。

あと、運動のカテゴリーに入れて良いかどうか迷いますけど、「片付け」がメンタルに良いみたい。
自身の行為で「片付いた」状態をつくるとメンタルが安定する。実に面白い話です。
片付けるプロセスから、内面も整理できるんですかね。
だったら、あらゆるものを「片付ける」ことを意識すれば良いのかもしれません。
机の上を片付ける。パソコンのデータを片付ける。簡単にできることから着手して、メンタルも安定すれば、それこそ一石二鳥です。

はい、今日は、自律神経に着目してお話してきましたが如何だったでしょうか。
今日ご紹介した4つの方法は、何れも、(当たり前ですけど)「自分でする」ことです。
案外、人の悩みとかストレスの原因って、自分以外にあるんですよね。自分以外のことで、悩むので、当然考えても解決できない訳です。
今回の話の根底には、「自分にできることで解決する」考え方があるのかもしれません。
人間関係一つとっても、相手に求めるんじゃなくて、自分の行動で考えてみる。
大切な視点だと思います。


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