二階建ては中途半端
二層の住宅を考えている。二階建てとは言わずに二層としているのは、一階、二階という表記には生活や暮らしや住空間に関する慣習が染み付いていて、それには良し悪しがあり、一度別視点から住宅を眺めたいからである。二層とすれば、一階は外部空間とのつながり、ニ階は屋根や空とのつながり、さらに一階とニ階のつながりなどの関係性から自由になれて、単に層の積み重ねとして見ることができる。そうして二層と考えると、なぜ二層なのか、二層の必要があるのか、何とも二層は中途半端だと思うようになった。二層にするのは単に積み重ねることができ、敷地の広さに対して要求していることが多いだけのように思える。もし要求していることを最小限にし、それでも二層が必要か、必要ならばなぜ二層かを考えることにした。