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古来の気質から学ぶ人間の本質とは

進化心理学と言う観点から人間の行動を説明することが出来ます。

例えば人間がカロリーの高いモノを好むのは、食料が豊富ではない時代にカロリーの高い食べ物を、好んでいる個体の方が生存競争に勝ちやすかったからです。


人間の本能から来る心理

カロリーの高い食べ物を好む個体は生き残り、それ以外の個体は死んでいきます。なのでカロリーの高い食べ物を好む、個体の子孫たちだけが生き残りそれが現代の人類たちと言えるんです。

つまりカロリー好きは生存競争に勝つための、必要な心理から生まれた副産物だということです。

他にも人間の嫉妬深さも説明が出来ます。

例えば同性に対して嫉妬する理由は、誰かがモテるとその個体だけが子孫を残して、自分には子孫繁栄のチャンスが来なくなるからです。人間の大きなテーマとして「子孫繁栄」があり、この本能に基づいて人間は生きているんですよね。

なので子孫を残せない可能性を感じると強烈な嫌悪感を抱くのです。

だから人は異性を好きになり性的な関係を持とうとするんです。

さらに異性から魅力的だと思われるために必死にアピールするし、他人に嫉妬してしまうのも同じ理由です。

全て子孫繁栄というテーマと密接に関係しているわけです。

例えば女性を自分のモノにしたい男性は、女性が他の男性と仲良くすることを嫌います。その理由は自分の子供を妊娠してほしいからです。もし他の男の子供を妊娠すると自分の子供を妊娠せずに、子孫を残すことが出来なくなります。

それは遺伝子を後世につなげられないことを意味します。

だから男性は女性を束縛してしまうのです。

さらに男が浮気性なのにも理由があります。

女性は妊娠したら自分の子供かどうかは確実にわかります。なぜなら女性が身ごもったら子供は、確実に自分の子供であり血のつながりがあると認識できるから。


子孫繁栄と言う大きなテーマ

男の場合は子供が生まれても、本当に自分の子供かどうかはわかりません。

パートナーが妊娠してもそれは、別の男の子供である可能性もあるわけですよ。だからこそ子孫を残す確率を少しでも増やすために、出来るだけ多くの異性と性的関係を結ぼうとするのです。

そうやって自分の子供を出来るだけ作ろうとするんですよね。

なので男性は女性の浮気などに強烈に嫉妬をします。

女性が他の男性の子供を妊娠するのが嫌だからです。一方で女性の場合は男の浮気にはそこまで嫉妬はしないのだとか。もちろん浮気に嫌悪感はあるでしょうが、男性に比べて女性の方が寛容だと言われています。

なぜなら仮に男性が外で子供を作っても、女性は妊娠さえすれば自分の子供を作ることが出来るからです。

つまり女性の場合は男の浮気においてそれほど、子孫繁栄への悪影響はないんです。

むしろ女性が嫉妬するのは男性の気持ちが奪われることです。

浮気と言う行為ではそれほど嫉妬はしません。

むしろ男性の気持ちが他に行くことに強烈に嫉妬を覚えるのだとか。他に目移りされると自分と子供を作ってくれない可能性があるので、男性の気持ちを引き止めようと必死になるそうなんですよね。

これが人間の本能です。

人間はこの本能を1万年以上も引きずっているんです。


本能が優位になるのは危険

この古来の価値観が現代ではあらゆるところでエラーを生みます。昔にはテレビもネットもなかったし、法律も経済も国家もありませんでした。なので人間はそれらに適応できていなくて、見合った価値観を持っていないんですよ。

だからテレビを観ているとタレントを友達かのように錯覚するんです。

勝手に親近感が湧くのはテレビとリアルの区別が出来ないからです。実際にテレビを観ているだけで、友人関係の満足度が高まるという話しもあるくらいですから。

さらに狩猟採集民の頃の人類は自然と共に生活していました。

なので今の人間たちも自然に身を置くことでリラックスできると言われています。さらにデジタルで自然の映像を見るだけでも効果はあるといわれているんですよ。

自然に触れることで本能が優位になり、落ち着くのも古来の本能です。

ただ本能が優位に働くと現代ではデメリットも多いんですよ。

例えばスーパーやコンビニに行けばカロリーの高いモノがすぐに買えます。

高カロリーの食べ物を好んでいれば肥満になり、病気のリスクを高めることになってしまいます。また本能のまま恋愛していれば浮気や不倫の問題が起きて、嫉妬心が強烈に芽生えてしまいます。

それは人間関係のトラブルを生むことになるでしょう。

法律や経済、テクノロジーの理解が少なければ現代社会では取り残されて負け組になることもあります。

なので本能と向き合うことは大事です。

そして上手く本能をコントロールすることも大事だと言えます。

何者でもない僕をサポートしてくれるならあなたの気持ちに答えれるように、これからもコツコツ頑張っていきます。