【綿町ダイアリー】#450 僕の現在地〜ジョンコルトレーン「アセンション」〜
20代の頃、嘲笑していたアルバム。
いかにコルトレーンと言えど、
ここまでメロディが無いのは音楽じゃない。
そんな風に思っていたけど、
50代になりこんなに愛聴する事になるなんて。
ホントに人の嗜好の変化は面白い。
なぜ今アセンションが耳障りイイのか。
それはコロナ禍による自分自身の変化が大きい。
コロナになり自分と向き合う時間が増え、
かなりメンタルの奥深く対峙するようになった。
それは陰鬱になったとも言えるのだけど。
心落ち着く場所が必要だった。
読書では、より純文学に傾倒し、
JAZZでは、ハードバップよりフリーを好んだ。
コルトレーンのアセンションをBGMに
中村文則の遮光を読むことは最強と言えた。
まだこれから嗜好は変化していくのだと思う。
ただ、50代の今、
僕の居場所は「アセンション」なのだ。
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