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自由とは


noteさんが準備してくれるからと言って、えらいタイトルを選んでしまった。

「もうこんな会社辞めてやるぞ」「絶対いつか辞めてやるからな」と数日に1度のペースで呪いの言葉を吐きながらも、実際のところ仕事そのものは愛していたがために、そして変化をおそれる(というよりはめんどくさがる)性格もあって、4年弱同じ会社に居続けたのが、ある日の自分の言葉から見事急転直下、呪いが自分に跳ね返るようにして数日後には本当に仕事を辞めることになっていました。

仕事つづけている間は「連休はとっても3日まで」という不文律があったり、長期(といっても一週間くらい)休めるのは年末年始のみなので海外旅行に行けるのはこの会社辞めなきゃムリだな。と思っていた。

辞めたらあれをしよう、これもしよう、と思うことだらけだった。

考えてみれば、1日の休みでだって行ける場所もできることもあったんだけど、生来のめんどくさがりと、お年頃の体力低下などを理由にして休みは溶ける、ということで永遠にその「TO DO」?「want to do」か?はかないそうにありませんでした。

そこへきての、突然手に入った自由です。

もう明日から、仕事こなくていいよ。シフトは大丈夫だし、アナタいなくてもうちの会社回りますからね、ってことらしいし。朝起きなくてもいいし、電車に乗らなくていいし、習ってもいないこと自力で勉強してあたかもエキスパートのように人に教えなくたっていいんだ!!!


あたし、じゆう!!!!!


そう思ったのもつかの間、私が自由でも、世の中が不自由だった。世の中じゅうが不自由を求めている状態だった。電車に乗らなくていいっていうか乗らない方がいいよ、だった。(先週2か月ぶりに乗ったら人いっぱいで気絶しそうだった)

仕事を辞めたなら、

・海外旅行に行きたい ⇒ 行けない。ダメ、ぜったい。
・実家に帰りたい ⇒ 帰れない。田舎に、母に悪いもの持って帰れない。
・ネイルを美しく飾りたい、プロの手で。⇒ 行けない、店やってない。
・髪をすごい色に染めたい ⇒ 同上(できてもやらないかも)
・食べたかったお店食べ歩きたい ⇒ テイクアウトなら可

なんやねん・・・。どないやねん・・・。

十分すぎるほど叶ったのは「寝たいだけ寝ること」

そんなこんなで、今は少しずつ新しい仕事を探して履歴書を送ったり面接に赴いたりweb面接を受けたりし始めたので、そして求職先は基本エステ・リラクゼーション系の業種なのでもはや美容院やネイルサロンが再開してももう思い切ったことはできないわけです。

自由は、不自由や。
(朝の連続テレビ小説「スカーレット」ジョージ富士川より)

新しい仕事が見つかったとして、たぶん週3日ほどちょちょっと5時間働いて月給80万とかってことはありえないので、たぶん時間も体力も新しいことに慣れていくための精神力も使ってまあまあ不自由を感じるんだろうけど、今まで程は全部自分が擦り減らない方法を見つけていかねばな、と思っています。

英会話はオンラインでもいいからまた再開しよう。
ずっと行けていない筋トレも細々とでも続けよう。
資産運用をもう少し勉強していこう。
会っていない友達にボチボチ会いに行こう。
仕事にはならなくてもアロマテラピーを何かに役立てよう。
できればなるべくnoteはつづけよう。


不自由の中にこそ、自由はある。

たぶん誰かがそんなようなことを何度も言っているに違いないけど、それはきっと真理だからですね。



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