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人生をどうやって測るのか?

クリステンセンの「イノベーション・オブ・ライフ」を読んだ。
この本は、経営理論をキャリアや家族にあてはめ、人生の目的を考えることの大切さを伝えてくれる。

クリステンセンが投げかけるのは次の3つの問いである。

・どうしたら幸せなキャリアを歩めるか?
・どうしたら伴侶や家族、親しい友人たちとの関係を幸福の源にできるか?
・どうしたら誠実な人生を送れるか?

この問いはかなり深い。
本気で向き合おうとすると「幸せとは何か?」という哲学的な問いに向き合う必要があるからだ。
そして、これらの問いに向き合うことによって、「人生を評価するものさしとは何か?」を考えるのである。

予期せぬことが続くのが人生であり、綿密なキャリア計画など不要である。
ただ、どんな時でも、「人生を評価するものさし」を持ち続けていれば、その時々でより良い選択をすることができる。

企業における理念だったりビジョンにあたるものだが、個人にとっても価値基準を持つことは非常に重要なことなのである。

この本が良いと思う理由は、経営学者が書いているにも関わらず、紙面の多くを家族を中心とした他人との接し方に使っているところだ。この事は、「ビジネスの成功=幸せ」ではないということを教えてくれる。「幸せ」を考える上での1つのヒントが、他者との関りであり、協力なのだと思う。

3つの問いと「人生を評価するものさし」を考えながら、自分のめざす自画像をイメージして解像度を上げていく。時間がかかりそうだが、一週間に1回は、この問いに向き合う時間を作って考えることにする。
いつか、鏡の前で「私はいったい何をしているんだろう?」と思わないために。





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