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会社ではなく仕事とキャリアを選ぶこと

Choose a job. Choose a career.

先日、ショッピングモールで買い物をしていると、アンダーワールドの曲が流れており、ふと「トレインスポッティング」という映画を思い出した。

Choose Life. Choose a job. Choose a career. Choose a family.・・・

映画の冒頭、主人公のレントンが語る言葉である。やはり人生において、仕事やキャリアの位置づけは大きい。少なくてもこの映画が公開された1996年のイギリスでは。
仮にこれが日本映画だったら「Choose a company」になっていたのではないかと思う。仕事でもキャリアでもなく「会社を選べ」と・・・。

それはそれでいいのだが、四半世紀が過ぎ圧倒的にグローバルな情報量や経済取引が増え、働くことにおいてもルールが変わりつつあるのではないかと思う。もちろん、この映画が撮影されたイギリスを含めた欧米型のルールに。

いや、欧米だけでなく、先日、中国の方と中国人のキャリア感について話をする機会があったが、「中国では、仕事やその会社で働く人に惹かれてキャリアを選んでいく。会社にエンゲージすることはないし、転職の回数が多いほうが評価されることもある。」とのことであった。

働くルールが変わる

ということは、「会社を選べ」が当てはまるのは日本だけだった可能性がある。それが、「ジャパンアズナンバーワン」の土台であった可能性や日本企業が作り出す帰属意識や擦り合わせによる強みの源泉である可能性があるのは理解しているつもりであるが、そもそものルールが変わってしまっていることに気付かなければならないのではないかと思うのである。

世界がフットボールをしているのに、相撲を取り続けていたのでは勝てない。いや、相撲を観にくる海外からの観光客がいるということは相撲にも良さがある。その良さを言語化すること。その上でフットボールのルールが何かを理解する。今の日本企業にはそんな感覚が大事なんだと思う。
そして、それは、個人にとっても、「会社を選ぶ」から「仕事、キャリアを選ぶ」という大きな転換を意味することになるのだろう。

本日の一本

本日は、記事の中でも引用した「Trainspotting」という映画を少し紹介します。一言でいえば、ジャンキーの映画であり、引用したのは冒頭部分だけだが、最後には「結局、ヘロインがあればいいや」みたいな締めくくりになっている。

Choose Life. Choose a job. Choose a career. Choose a family. …
I chose not to choose life. I chose somethin’ else. And the reasons? There are no reasons. Who needs reasons when you’ve got heroin?

ただ、この映画はもの凄く流行った。少なくても私の周りでは結構な人数が観ていた。なぜか、、、非日常感を感じるとともに、この映画から「生きる意義」を考えさせられていたのだと思う。


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