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【地域おこし協力隊卒業!】地域おこし協力隊と自治体の幸せな関係の作り方について考えてみました

約3年間の地域おこし協力隊の任期が終わった。

正確に言うと今月末まで協力隊。

溜まっていた有給休暇を取得して10日近くおやすみをもらうことにした。

地方の町役場で退職するときに有給休暇をどーんと取る人はいないらしく、

「有休つかいます」と係長にお願いしにいったときには、少しばかり驚かれた。笑

しかしこれは労働者の権利だろうということで、しれっと申請♡てへぺろ。

鈍感力を発揮する。

「そういえば、鈍感力は協力隊になって活動するなかで身についてきたものかもしれないなあ」なんて、また少し昔を振り返る。


先日、灯台もと暮らしの鳥井さんが書いていた「なぜ恩送りという考え方が大切なのか」という記事を読んで感銘を受けたので、私も自分の実体験を伝えることで、少しでも幸せな地域おこし協力隊が増えること、協力隊とよい関係をつくれる自治体が増えることを願って、noteにまとめてみることに。卒業記念!

http://inkyodanshi21.com/blog/12260/


協力隊の3年間に9割悔い無し

自分で自分の地域おこし協力隊の3年間に点数をつけるとしたら「90点」くらいかなあと思う。自分ではかなり満足しているかな。

やりたいと思ったことは全てやれたと思えているから充実感があるし、

協力隊の3年間は前職にそのまま3年間就いているよりも個人として成長できたと思えてる。

協力隊1年目に大樹町で起業したカミクマワークスという会社は来月から3期目に突入。2期目は単年で見ると黒字化したし(でも前年の赤字があるので決算は赤字です。涙 来年は黒字化させるぞ!)、卒業後もカミクマで大樹町や道内のお仕事の話をいくつかいただく予定。これから私は東京でのお仕事も本格化するので、カミクマの仕事は新たに人を雇って(といってもパートとか、業務委託だけど。正社員雇用ってみなさんすごすぎます、、!!!)やっていくことになる。象の歩みではあるけど少しずつ会社としても個人としても前進している・・・と思いたい。

協力隊は卒業後の半分が定住しているらしい。その就職先は大半が役場の臨時職員で(別にそれはそれで良いとおもう!双方が納得していれば)、「町に新たな仕事を創る」という目的からすると私のように起業などしている事例があてはまるが、数としては少ないみたい。

私の場合は町外の仕事が多い=外貨の仕事が多い。外貨を稼いで利益がでれば大樹町に法人税をおさめられる。今でも毎年5万くらい法人住民税(赤字でも払わなければいけないやつ)を払っているけれど、利益がでれば3割くらい納められるので、仮に100万利益がでたら33万+5万で38万くらい法人税を納めるかんじかなあ。こういう形での地域貢献があるというのは会社をつくってみてはじめてわかった。

起業して一応会社も続けられて。

私の場合はかなりラッキーなケースなんだと思う。

もちろん、このラッキーは町の協力や地域の理解、お仕事をくださる人など沢山の方の助けのうえに成り立っている。本当にありがたいことです。

でも、「これは私がラッキーだったからなんですよー!!」で終わらせるのではなくて、これから地域おこし協力隊を志す人や、今協力隊として活動している人が同じようにラッキーをつかめるように少しでも再現性を高めたいと思って、私がやってきたことからポイントになりそうなものをいくつか抽出したいと思って。

幸せな地域おこし協力隊と、幸せな受け入れ自治体の関係が少しでも増えるといいなあ^^


役場と良い関係を築けるように、必要な努力はしよう

よく協力隊の悩みできくものが、役場との関係性がうまくいっていないというパターン。

「活動費を使わせてくれない」

「やりたいことをやらせてもらえない」

「一職員として扱われてしまう」

しかし振り返ると、私ももちろん最初から役場との関係性が完璧オールオッケー最高です!というわけではない。役場側だって私の扱いに苦労した部分はあるし、私だって役場に対して「なんでこんな融通きかないんだー!」と思ったことはもう数え切れないくらい沢山ある。「民間ではこうですよ!」と半ギレしたこと、課長とお互いややキレ気味で意見をぶつけあったこととか、もういろいろ・・・あります。笑 

でも最初はズレていたとしても、その都度お互いにしっかり話し合って、良い関係性を築けるように、役場も私も「するべき努力」をしてきたのだと思う。

例えば、最初の半年くらいは、毎週月曜日に担当課長&係長と30分〜1時間の定期ミーティングをしていた。これは私からお願いして時間をもらってやってもらった。私がフリーミッション型で自由に動いていると、役場からすると私が何をやっているかよく見えない。しょっちゅう外勤するし、こいつ何やってるんだ?となる。わからない、は不信感につながりやすい。着任して間もなかった信頼関係がないうちだとなおさら「こいつサボってるんじゃないか?」と思われる可能性だってある(笑)

なので、毎週月曜日に、今私が何をやっているのか、何に困っているのかをホウレンソウする時間を設けた。続けていくうちに定期開催は不要になって、それ以降は必要なときにその都度、私からお願いしてミーティングするようになった。

他にも、google カレンダーで予定を共有するなど、透明性はなるべく担保しようと務めた。

あとは、「一度言ってだめでも、二度三度と何度も言う!」というのも徹底したこと。特に活動費の使い方。役場の予算ルールというのは民間と全く違うので「この項目は前例がないから使えない」「これは補正できないから、来年まで待って」などとよく言われたけれど、その度に「じゃあこういう名目ならいけますかね?」「他の町だと前例があるらしいです!(前例提出)」「来年まで待てないです。こっちは3年しかないんです。卒業後にお給料ないんです。なので補正してください!」としつこく(よく言えば粘り強く笑)交渉した。1回言ってだめでもまだ諦めるのは早い。手を変え品を変え、何度でも言ってみること!だって私たちには時間がないんだもの。

あと「相手がやってほしいことをちゃんとやる」というのも大事だったと思う。自分のやりたいことばかり主張するのではなくて。

私が最初にやったのはふるさと納税。3年間ふるさと納税は担当した。役場に「町の課題や私にやってほしいこと」をヒアリングをしたときにでてきたのがふるさと納税だった。当時私はふるさと納税をやりたかったわけではないけれど、信頼してもらうには、まずは相手の期待に応えること、と思った。これが結果的によかったのだと思う。自分の要望を通すのは、それからだって遅くない。


少し話が逸れるけど、先日の送別会で、担当係長とこんな話をした。

私「わたし、けっこう感情が表に出てしまうところがあるので、イライラしている時とか出てしまってたと思います。本当にすみません・・・」

係長「うん、中神さんがイライラしてるのわかってましたよ!(笑)」

私「え!まじですか!ごめんなさい〜!」

係長「でも、そういうところもわかるくらいお互いに理解していたし、コミュニケーションとれてたってことだからいいよね!」

というやりとり。私の感情が表に出ていることはそれはそれで今後改善ポイントですが(汗)それは一旦置いておいて・・・お互いに分かり合えていたことがわかってよかった、というエピソードでした。



やりたいことは、全部やろう。

そして早めにトライしよう。

私は協力隊期間中を、人生に与えられた「ボーナス期間」くらいに思っていた。だって、地元の地域おこしというずっとやりたかったことを、ベーシックインカムをいただきながら、3年間やれるんだから。

しかもフリーミッション型なので、何をやってもよかった。自由すぎかよ。笑

最初に決めたことは「やりたいと持ったことは全部やる。何がナリワイになるかわからないけれど、きっと最後に残ったものが答え」ということ。

だから、やりたいと思ったことは全部やった。とにかくやった。ふるさと納税、移住促進、観光(ロケットの)イベント立ち上げ、フェス立ち上げ、空き店舗DIYでコワーキング作り、特産品開発、求人、ウェブ制作・・・。数え切れないくらい沢山のプロジェクトをやった。

うまくいかなかったらどうしよう、恥ずかしいな。

一応大手企業に務めていたのに私ってこんなもんなんだな。くやしいな。

くじけそうなこともあったけれど、時間がなかったし、もうそんなこと構っていられなかった。結果的にそれで度胸もついてチャレンジすることに慣れたし、やればやるほど、次のアイデアが湧いて、次がちゃんと見えてきた。これはだめだ、これは好きだ、もわかるようになった。何をやるかより、誰とやるかが大事だということもこのときわかった。

先日とある方から「PDCAじゃなくてDo Do Do Think。行動あるのみ。行動が思考を生むからね」と言われて、まさに目から鱗だった。

ちなみに、私の場合いろいろチャレンジして残ったのは、

大樹町でつくった会社(会社経営って結構たのしい!始める前は怖かったけど)と、ふるさと納税、移住促進、ロケットのいろいろ、マーケティング、仲間、地域の方々との信頼関係だった。

結構沢山残った気がする!

というわけで、やりたいことは早めにどんどんトライしてみてください。

私の場合、会社を1年目の最後につくったのだけれど、これも結構よかった。自分の仕事の値付け、営業の交渉、経理作業、わからないことは沢山あったけれど一つ一つ学んでいった。これがベーシックインカムがあるときとないときでは大きな違いだ。最初から黒字化なんて難しい。ちなみにカミクマの最初の仕事は4桁万円の仕事だったけれど利益はわずか50万円(なぜ!!!笑)まあちょっといろいろ事情もあるお仕事だったから・・・というのはあっても、さすがに利益50万って経営者としてダメすぎる。笑  あと値下げしてやった仕事はストレスになるとか・・本当にもういろいろ学びました。

なので、会社をつくりたいひとは、ベーシックインカムがあるうちにさっさとつくりましょう!そして早いうちに私のようにいっぱい失敗しましょう。


将来やりたいことは、役場とすり合わせをしよう

協力隊の相談でよくきくのが

「やりたいことをやらせてもらえない」

「役場が将来○○の団体に入って欲しいというのだけど、正直迷っている。なぜなら〜〜〜(略)」

というもの。

つまり、協力隊のやりたいことと、役場がやってほしいことがマッチしていないというパターン。

これはもう、お互いに根気強くすり合わせるしかないと思う。沢山話して、どういう形ならばお互い納得できるかの落とし所を探るしかない。

まあでも、協力隊の人も自分の人生があるので、協力隊の人は自分の気持ちを優先して全然OKだと思います。自分を犠牲にしても続かないから。

そしてこれは協力隊というよりも受け入れ自治体側へのお願いなのですが、

協力隊のやりたいことや彼らの人生を尊重してほしいと思います。

そして役場側の思惑にうまくハマらなくても別の形がないかを探すくらいのフレキシブルさというか余裕?余白?を持つことが大事なのではないかと!

「本当はこれをやってほしかったけど、まあ仕方ないね!でも地域を好きになってくれて、地域に残ってくれたならいっか〜!」くらいのゆるさが大事。笑 最悪、地域に残らなくても、その人がいた3年間はきっと何かしらの変化があったと思うので、それですらOKだと思っています、個人的には。

あとは、本当にやって欲しい人材がほしいなら、採用のタイミングからちゃんとやったほうがよいし、それがまちづくり計画の大事な柱となるポジションなら最初からそういう人材を妥協せずに粘り強く探すこと、その人材が納得できる正当な金額の報酬を払うのも大事だと思います(報酬200万でまちの将来を左右する事業をやらせるとか荷が重すぎる。それをやらせるなら正当な金額を払うべき)。


悩める協力隊、悩める受け入れ自治体の方がいましたら相談のります!

長くなりましたが、自分も3年間ひたすら悩んで、動いて、悩んで、動いて・・・を続けてきたので、協力隊の人の気持ちは当事者意識で痛いほどわかると思います。そして受け入れ自治体の気持ちも、少しなら・・・。

ここに書いていること以外にも自分なりの学びやコツ(失敗談含む。笑)はあるので、悩んでる協力隊の方がいたらお話きくくらいはできると思います。

あと、受け入れ自治体側の相談もOKです。すでに3~4つくらいの自治体の方の相談はこれまで受けていますし・・・。

というわけで、悩める協力隊、自治体の方がいましたら気軽にご連絡くださいー!!







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北海道大樹町のロケット開発スタートアップ インターステラテクノロジズ(https://note.com/natsuroke)のPR/営業/採用。2009卒で自動車メーカーのマーケティング→大樹町地域おこし協力隊&起業→スマイルズ広報・プロマネ→現職。スマイルズ北海道担当も継続。

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