「子ども達の安全基地となるための小学校職員研修」の体験会をオンラインで開催しました
今回は、NPO法人Grow Up で行なっている「ミドル教員のマネージメント(仮)」の活動の中で「Twitterのspace機能を用いたミドル教員との対談」で着想を得た「子ども達から信頼される関わり方」小学校職員研修について、オンラインで開催した体験会についての感想を書きました。
今までは「子ども達の自己肯定感を高める関わり方」といった子ども達との関わり方についてや、「報連相」と言ったビジネスルキるを研修でお伝えしてきました。
ですが今回は、spaceで色々なミドル教員の方々と対談していく中で、子ども達だけでなく先生にも安全基地が必要であるとの考えに至り、今回の研修を開発しました。
当法人の目的である「いじめをなくす」ために、今まで以上に力を入れて研修を作り込んでいます。
1.なぜ安全基地なのか
対談した先生方の多くが、初任の頃に安全基地やモデルとなる先生との出会いがありました。右も左もわからない初任の頃に、寄り添いながらも道を示してくれた人が居てくれたから今活躍できている、と言っても過言ではないと思います。
ですが、多くの先生には安全基地となる先生との出会いはなかったようです。それは職員室内での安全基地となる管理職が少数派である事を意味していますので、先生の職場環境がブラックな理由と一つだとも考えています。
安全基地とは「何でも話せる相手」です。
定義が簡単だからといって、簡単に行える訳ではありません。
何でも話せる相手とは、聴く側が決めるのではなく、話す側が決める事ですから。
何でも話せる相手には、信頼関係が不可欠です。自分の悩みを話ても痛みが伴わない、そう確信が持てる相手にしか「何でも話せない」ですよね。
そのためには「安全が確保」されている必要があり、「共感性」と「応答性」と「一貫性」が求められます。
誰かの安全基地となるためには、聴く側としてのテクニックではなく、話す側の立場に立って自分事として考える必要があります。
今回の研修では、話す側の立場に立った自分の気付きを、小グループでシェアして、お互いの価値観を広げていく事を主体に作成しました。
2.体験会でいただいたご意見
ご参加いただいた方々は、spaceで対談された方や当法人の会員の方々にお手伝いしていただきました。
実は、この仕事をしてから、内容を事前に体験会として行う事は初めてであり、とても緊張しましたが参加された方々に助けていただきながら、想定以上の成果を得る事ができました。
体験会後の感想でもアンケートでも高評価をいただきました。
研修の狙い通りの感想は、やはり嬉しいですね。
ですが、今回はたたき台としての体験会ですから、より良くするためのご意見の抜粋です。
・小グループでのシェア後に、感想を話あう時間があれば良かった。
・明日から使えるくらい、具体的な成果があれば良かった。
・ワークの問いの抽象度が高く、もっと具体的な例が欲しかった。
3.今後の展開
研修のコンセプトは成果が出たので、本番までにいただいたご意見を反映していきます。
・個人のシェア後に小グループでの感想を話し合う時間を入れる。
・研修後に「今回の研修をどのように実践するか」をシェアする時間を作る。
・ワークの問いを、もっと分かりやすくし、回答例も盛り込む。
以上を入れるために、内容の仕分けを行い時間をどう確保するか?が一番の課題ですね。
子ども達が楽しく学校生活を送るためには、先生方の笑顔が不可欠です。
先生方が子ども達の安全基地となり、先生方がお互いの安全基地となる一助となるように作り込んでいきます!
今回の記事はこれで終わりです。少しでも役に立ったな、と思われたらスキや登録していただけると励みになりますし嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?