ベテラン教員と若手が、お互いに歩み寄るために

 ここではNPO法人Grow Up で行なっている「ミドル教員のマネージメント(仮)」の活動の一つである「Twitterのspace機能を用いたミドル教員との対談」で話題に出た内容について書いています。

 今回は、10月28日に行った7回目の対談の感想と気付きです。今回は特に「居酒屋でのおっさんのグチ」のような、理想よりも日常にフォーカスした内容で行いました。理想と現実ように、一方の視点だけでなく反対の視点からも物事を捉える事が大切ですからね。色々な話がありましたが、その中から「世代ギャップ」について、書きました。

 ベテランと若手とは価値観が異なるからこそ対立が生じやすいですが、そこを解消する事は、子ども達のより良い教育環境を作るために必要な事ですからね。


1.ベテランと若手のギャップ

「世代ギャップによる2極化がより進んでいる」
「若手を育てるよりも、甘やかしている」
「自分から助けを求めない若手」

 そんな事はない、そうお考えの方もいると思いますが、ここでは一般論としてお読みいただければと思います。

 世代ギャップは今に始まった事ではなく大昔からあるギャップですが、今の教育現場では、特に大きく深く開いているように感じています。

 これは個人の資質や能力というよりも、環境による影響が大きいでしょう。震災やコロナ禍と社会変化により協調性よりも自己主張が強くなったり、ベテランが学生の頃に受けた教育と若手が受けた教育の違いも大きいと思っています。それらにより、職場での後進育成の手法も変化していて、教える側と教わる側の求める手法がギャップとして現れています。

2.後進育成されてない先輩達

 公教育に限りませんが、多くの職場では若手のメンターとなる「先輩」が不足しています。実務経験が豊富な方は沢山いますが、若手の成長をサポートする「先輩」がほとんどいません。パワハラが怖いから、若手がかわいそうだから、と教えたくても教えられないミドル教員が多くいます。

 それは、能力や資質が不足しているではなく、自分にそのような「先輩」がいなかったからです。

 今までのnoteにも書いたように、初任や若手の頃にメンターとなる先輩の存在は、その後の教員人生を大きく左右します。人は、自分が教わったように人に教えます。それは先生同士も同じで、先輩から手法や知識を学び後天的に身に付けるものです。

 ですが、「先輩」がいない職場の方が大多数です。自分が教わってないから、若手にも教えられない。そんな負のループが多くの職場での実情でしょう。

 その負のループから抜け出すには、やはり「先輩」が必要です。本活動の対象をミドル教員としているのも、「先輩」となるための学びの場を作っていきたいからです。

 子ども一人を笑顔にするよりも、担任の先生一人を笑顔にするよりも、ミドル教員を笑顔にできれば、その何十倍もの子ども達の笑顔が増えますからね。

3.職場で活用するために

 今回の対談で、改めて問題が明確になりました。それは良い事ではありますが、ラクになったわけではありません。ミドル教員の方々にどう学びを届けるか?課題はいっぱいです。

 ですが、この対談では、延べ人数ですが、すでに200人以上の方に聴いていただけていますし、このnoteも含めて発信して、私ができる事を積み重ねて、仲間を増やしてもっと発信していきます。

 10月も終わりますので、まずは今までの対談を整理していきます。

 今回の記事はこれで終わりです。少しでも役に立ったな、と思われたらスキや登録していただけると励みになりますし嬉しいです。

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