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「自分のことでないと夢にしたらあかん」
タイトルにした台詞は「ちはやふる」という漫画に出てきます。
主人公の千早が
「お姉ちゃんが(ミスコンで)日本一になることが私の夢なんだ」
と夢を語ったときに、綿谷くんが返した言葉です。
「自分のことでないと夢にしたらあかん」
今になって、この言葉が響きます。
夢、というほど大層なものではないかもしれませんが、私にはずっと昔から、ささやかな夢がありました。
それは、定年退職した夫とお出かけすること。
具体的には、近所の散歩や、ちょっとだけ遠出をして、偶然見つけた素敵な喫茶店でお茶したり、美味しそうなお菓子を売っているお店があれば、子どもたちへのお土産にしたり。
のんびり小旅行もできたらいいなぁ。
ずっと昔から、街で仲良く歩く老夫婦を見るたびに、いつか私も、あんな老後を過ごしたいと思うようになりました。
けれど、夫の定年退職後にいろいろあって、まだたったの一年足らずのうちに、夫と一緒にいることが苦痛に感じるまでになってしまいました。
夫婦二人の穏やかな老後は、もう訪れそうにありません。
長年あたためてきた私の夢は、夫との関係を「もう無理だ」と思った瞬間、シャボン玉がはじけるようにパッと突然消えました。
大好きな夫と一緒でなければ、叶えられない夢でした。
本当に長いこと思い描いてきた夢だったので、もう叶えることができないと思った瞬間、とても落ち込みました。
勝手に人を巻き込んだ私の夢。だから、夢は自分のことでないとだめなんですね。
家族のことが大好きで、大切で、これまで家族のことばかり考えて生きてきたので、私がやりたいことは家族と一緒でないとできないことばかりです。
今後は、自分一人で叶えることができる、自分の夢も考えていきたいです。
余談。
あと、主婦の仕事をまったくせずに、家で一日のんびりしたい、という夢もありましたが、これはずいぶん昔に「あ、無理だ」となりました。
家事・育児に協力的な男性って都市伝説なんじゃないかってくらい、私の周りにいないんですけど、世代的なものなのかなぁ。
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