雑学note【第9回】 アンプとスピーカーはどう違うの?

音楽にちょっと詳しい人なら「そんなの常識だよ!」と言いそうな疑問である。

でも僕は音響マニアではないし、厳密なことはよく知らないのだ。

なんとなく知ってる範囲で言うと、アンプはエレキギターとかをつないで音を大きくするやつだ。スピーカーは音が出る装置全般って感じかな?

でも、もっとちゃんと知りたいのだ。守備範囲とか、定義みたいなことを。

ということで、きちんと調べてみる。

「アンプ」は正式名称「アンプリファイア」。増幅器、増幅回路などと呼ばれ、小さな電気信号を大きくする装置である。

それだけとも限らないけど、まあオーディオで使われるものを指すことが多い。ラジカセとか、コンポとか、テレビやラジオも含めて、いろいろなAV機器にアンプは内蔵されていて、音の大きさを大きくしたり小さくしたりするときに働いている。

純粋な「アンプ」は電気信号を大きくするだけで、音を出す機能はない。

そう。音を出すのが「スピーカー」なのである。

CDプレイヤーやテレビやラジオの音声信号は小さすぎて、そのままではスピーカーで音を出すことができないから、アンプで増幅させるのだそうだ。


え、じゃあ、あのバンドの人が使うアンプは? 大きな音出てるけど?

エレキギターなどの楽器をつなぐ、あの「アンプ」も、音を増幅させるのがメインのアンプには変わりないが、あれはスピーカーが一体になっているから、音が出る。そういう単純な話なのだ。

つまり「アンプ」と言った場合、生粋の「増幅器」としてのアンプか、楽器をつなぐ、あの箱形の、”スピーカー付き”アンプかでイメージが分かたれる。どちらなのかは文脈次第である。


知ってしまえば「なあんだ」という単純な話。アンプとスピーカー、全く違うものだった。役割は全く違うけど、重要なパートナー、ナイスコンビだった。これからも力を合わせてがんばって欲しい。

なのに、あのスピーカー付きアンプが一般的に「アンプ」と呼ばれているせいで、混同して「アンプとスピーカーは何が違うの?」などと、鼻を垂らしてバカづらで質問するものがあとをたたないのである。

困ったものですね……。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?